まず最初に頭に入れておきたいのが、誰をお客様にするかによって客単価が変わるということです。
特にベビーマッサージを始めとするママさんが対象のビジネスの場合、往々にして単価は下がる傾向にあります。
一般的にはワンコインの500円~3,500円ぐらいの価格を1回に払うことが多いと感じています。
ベビーマッサージの資格で完全独立起業は可能か?
冒頭のように考えると、目的が孤独な子育てにならないようにするためのコミュニティやサークル的な位置づけの場合、毎回の支払いは多くない方が望ましい状況はどうしても生まれやすいのです。
そういう意味での結論、ベビーマッサージの資格のみでの完全独立起業は、ほぼ不可能。
本業との掛け持ちをするか、それこそベビーマッサージの資格が欲しいというママさんたちへ向けて15万円前後~の養成講座を売る以外に方法はないように思えます。
もし、純粋にママさんの応援がしたく、養成講座に興味がない場合は、ほぼ収益を正常に保つことは不可能で、せいぜいお小遣いを稼ぐレベル、もしくは赤字覚悟のビジネスになることを覚えておいて欲しいかなと思います。
子育てビジネスでの独立は不可能なのかを検証する
先ほどは、ベビーマッサージの資格だけで完全独立起業するのはほぼ不可能と書きました。では、この子育てビジネスをする上では、個人起業家として本業で稼いでいくことはムリなのでしょうか?
いえ、決してそんなことはないはずです。
基本的に売上というのは『客数×客単価』で構成されます。ママさん相手で1商品当たりの単価を上げられないのであれば、客数で勝負するしかありません。
そこで登場するのが、コミュニティビジネスです。
子育てビジネスにおけるコミュニティの位置づけとは?
基本的に2つの考え方があります。
1つは、人を集めて毎回違うものを売るという方法。もう1つは、長期で関わらざるを得ないことをテーマとして取り扱い、継続性を生む方法です。
子育ては月齢と共に、年齢と共にテーマが変わります。叱り方ひとつをとっても、年代別で様々に展開できますし、身体的にも体が大きく成長していくので、長期的にママさんたちは学ぶ必要があります。
複数の講師で、毎回別のテーマでコミュニティを運営し、セミナーや勉強会、シェア会などを開くこともできますし、自分個人で複数のテーマを扱っても良いです。ご自身の持つ専門性によるでしょう。
また、子育てビジネスだからといって、お子さんに注意を向け続ける必要もなく、対象をママさんに変えることもできます。
面白い事例としては、ベビーマッサージでママさんを集め、骨盤ダイエットをママさんたちに提案するビジネスがあったり、子育てもしつつ、ママではなくひとりの女性としての人生を歩むためのコーチングプログラムなどを売る例もあります。
複数に展開していく考え方を持てば、子育てビジネスでも月に10~30万円ぐらいであれば稼ぐことができるでしょう。
まとめ
ママさんを対象にする時は、1度のサービス提供で高単価は取りにくいです。1年の間に何度も通っていただき、1年単位で客単価を考える発想が良いでしょう。
毎月3,000円を払えば、結果的に1年で36,000円を払っていることになります。それを10人に提供すれば36万円の年商になりますし、30人のコミュニティにすれば100万円近い年商が生まれます。
その中で、ターゲットをママさん本人に向けることで別メニューを売ることもできますし、これであれば単価を純粋に上げることも可能です。
ここで考えるべきは、子育てというよりも、ママさんパパさんも巻き込んだ、生涯テーマ、一人の人生をより良くサポートするためのビジネスを展開するという発想を持つということです。
そういう意味では、必ずしも何かの資格を取らなければ子育てビジネスに参入できないと考えるのは、一種の思い込みと言っても良いのかもしれません。