ビジネスは売上のためにあるわけじゃない?
私がセミナーをする際によく話すことがあります。それは、ビジネスの目的は『売上(利益追求)』ではあるが、本質は違うということ。ビジネスの本質とは『顧客の創造』です。
iPodが誕生したからiPodユーザーが誕生し、目薬の代わりにアイボンが生まれたからアイボンの利用者が増えたわけです。
つまりそれまでは、iPodのお客様もアイボンのお客様もいなかったわけで、顧客は創造されたのです。
ですが、今日の話には続きがあります。
売上という数字はただの結果である
起業家、経営者にも色々なタイプの人間が存在します。その中でも ”目標達成” に優れている人は、成果としての売上を見続けることがもっとも大切になってきますし、文字通り成果を上げる人間になります。
ですが一方で、売上という数字にはモチベートされない人たちも一定数います。特に女性起業家の場合、お客様との関係づくりに重きを置いたり、誰もやっていないような社会貢献性の高いことに関心を寄せたりします。
そんな中で「ビジネスは売上がすべてだから、すべての活動を数字で追いなさい」と伝えたところで、どうしてもテンションやら情熱やらが湧かないことも多々あるのです。
情熱は行動に宿る。やる気が出てから行動しない
そこで大切な考え方はプロセスに目を向けるということです。この方法はさして難しくはありません。まずは売上目標を立てます。ただし目的は売上達成ではなく、どんなプロセスが思いつくかというアイデア出しのヒントです。
例えば今月中に1000万円の売上を作ろうと考えましょう。あなたにできることは何でしょう? 今すぐに出来そうかではなく、可能性として何が考えられるかを意識してみましょう。きっとアイデアが浮かぶはずです。
次に、それらのアイデアの中でワクワクするものが何かを考えます。そのワクワクは、たいていの場合自分を初心に戻すもの、つまり「あなたがビジネスを理由」に紐づいていたりします。
生まれたプロセスに目を向ける。ワクワクすることに目を向ける。売上とは単なる結果の数字であり、我々が生きるのはプロセスの中だけなのです。
まとめ
ビジネスの売上とは、最低限作り続ける条件の一つに過ぎません。
ビジネスをすることの本当の成果は「自分はどんなミッションやビジョンを果たそうとしているのか?」に対する答えです。
ただし、売上(利益)というのは人間でいうところの血液そのものです。無ければビジネスそのものが消滅してしまうわけです。
だからこそ、お金というのは息を吸うように集め、できるだけ仕組み化して労力を減らし、ビジョン達成のための物事に意識を集中させるかが大事なのです。
売上という数字結果だけを求めるのであれば、必ずしもビジネスである必要はありません。
投資でもいいのではないでしょうか。アフィリエイトなどのネットビジネスでもいいのではないでしょうか。
もしあなたがそれらとは違うビジネスを行っているのであれば、志がきっとあると思うのです。
売上は単なる結果。我々が生きているのは、それらビジネス活動のプロセスの中なのです。
情熱があるから行動するのではない。行動するから情熱が生まれる。
その本質を得るために、あなたが今すぐ行動するための『売上目標』を仮で立ててみましょう。きっと何かが動き出すはずです。