これから起業したいと考える人の多くが陥る問題。
それが、「学んだのに行動できない」という現象です。
なぜそういうことが起きるのかというと、もっとも大きな原因のひとつに【手放し】ができていないことが挙げられます。
具体的には以下の3つ。
- 依存
- 執着
- 制限
具体的にどのような弊害があるのか?
例えばあなたがどこかの大きなコミュニティに参加していたとしましょう。
現在までで、すでに多くの女性起業コミュニティがSNSを通して乱立しています。もちろん、従来の交流会などのコミュニティの場もそう。
もしあなたがそういったコミュニティに依存している集客をしているとしたら…。
もしその組織やコミュニティのやり方が合わない時、もしくは崩壊が迫っている場合にあなたも一緒にビジネスを衰退させていくことになります。
また、セラピストによく見られるのが、機器や商材に依存した状態。
ずっとサロンの経営をしていくのであれば構いませんが、もし講師業など別の事業を始めることを考えた時に、そういったことを見越して経験を積んでいなければ、事業のシフトは失敗し、結局は機器や商材(アロマオイル)などに依存せざるを得なくなります。
他にも、理想のライフスタイルへの憧れに執着している場合は、目の前のやるべき活動に集中できなくなります。
例えば、大勢の前で講演している様子を夢見たり、出版やメディア出演、時には日本と海外でのデュアルライフと呼ばれるものを永遠に眺めるだけの状態から抜け出せなくなるでしょう。
特に危険のは、考えることの放棄。なんでも他人に任せてしまうことです。
自分の人生を他人に預けてしまい、責任を取ること、決断することができなくなり、最終的には、「こういう時はどうしたらいいの?」と、完全依存状態になってしまいます。
本当はまだまだあります。旦那さんの束縛が厳しくて、離婚しないことには行動ができないという、いわゆる、環境の制限というやつです。
会社勤めで残業などが厳しい場合も、辞めないことには動けないという環境の制限がつきまとってしまいます。
ではこれらを、どう手放せば良いのでしょうか?
手放しに必要なのは価値基準の見極めから
私の構築している「役割」という概念は、自分の人生を再起動させるのに役立ちます。
コアコンセプトを持つこと、価値基準を明確化すること、天才性(強み)を見ること、などなど。その中でも、手放しを優先的に行いたい場合には「価値基準の明確化」がお勧めです。
モノを残すか捨てるか見極めるときも「持っていて幸せかどうか」、つまり「持っていて心がときめくかどうか」を基準にするべきなのです。
『人生がときめく片付けの魔法』 著:近藤麻理恵 サンマーク出版
にあるように、自分がどんなキーワードで心が動くかをていねいに見ることが大切です。
豊かさ、幸せ、成長、自由、仲間、個性、貢献、創造、美しさ、目標…。
自分が気になるワードをピックアップしてノートに並べ、ひとつずつを比べながら順位付けを行っていきます。
この上位の基準に基づいて人生の決断をするようにします。その時に、あなたが起業の前に手放すべきものかどうかの判断ができます。
もし、売上で豊かになる毎日と、家族で幸せな円満な家庭生活、比べた時に、どちらが優先度が高いのでしょうか?
まとめ
結局のところ人は、自分が優先するものを優先して思考を現実化させます。
新商品を作りたい気持ちがある一方で、色々なことに手をつけていて落ち着かない人に見られたくないという場合、きっとあなたはすぐには新商品を開発できないでしょう。
フェイスブックなどのSNS集客を止めたいと思っていても、一時的、もしくは永久的に集客ができなくなるのではという不安があるようであれば、そちらの “安定” を優先し、そちらを実現させることでしょう。
結局は自分が選ぶ。
自分の選択によって人生は
創られていきます。
あなたが人生を再起動させて、自分の役割に生きたいと願うなら、自分の価値基準をもう一度明確に棚卸し、本当の望みを知りましょう。
そこがあなたのスタートになります。