日本国内のフェイスブック市場、アメブロ市場には「個人起業家」と呼ばれる人たちが増えました。
それにより、SNSを使った集客の、新しい形がスタンダードとなったのです。
そうなってきますと、「だれでもかんたんSNS集客」とか、「だれでも稼げるSNS集客」とか、そんなキャッチフレーズがあちらこちらに飛びかうことが自然となりました。
…かんたん、っていうのは真実ではありませんが、多くの人がその魅惑的な言葉に反応したのです。
その結果、自然な成り行きとも言えるかもしれませんが、「SNS疲れ」という言葉と共に、SNSを使った女性起業家を名乗る人たちが次々と消えていなくなったのです。
まるで、自分たちが元々いた住処へと帰っていくように。
すると、かつて流行した「SNS集客」とは反対に、「SNS不要の集客方法」に注目が集まるようになったのです。
どちらかにマーケットが振れれば、もう一方にも同数のマーケットが誕生するのは基本的な考え方のひとつではありますが、それにしたって極端なほどに多くの人が、「SNS集客不要論」を唱え始めました。
この「SNS」を使わない集客法というものを、これまで「SNSノウハウ漬け」だった女性起業家たちはどのように扱えば良いのでしょうか?
今日は、SNSを使わない集客法の例を見ながら、その可能性を一緒に見ていきたいと思います。
脱・SNS集客の本質は何か?

SNSを使わない集客。
そう考えるときに、あなたが頭に浮かべることは何でしょうか?
当たり前なことですけれど、ただ単純にSNSを使わなければ良い、ということではありません。
特にこれまでSNSを使った集客法、具体的にはフェイスブックやアメブロでの集客に依存していた方に関しては、単純にそれらを止めてしまったら、そもそもの集客ができなくなってしまいます。
ということはつまり、代替案が必ずある、ということを意味しているのです。
「脱・SNS集客」の本質に触れるために、いくつかの例を見ていきたいと思います。
①既存客にフォーカスする

これがもっとも代表的な施策です。
新規のお客様を追わず、既存のお客様をよりファン化する取り組みを実施するということです。
これはリピート率のアップと大きく関係する概念ですので、既存客へのアプローチを強化したい方は、こちらの記事も合わせて読むことをお勧めします。
お客様をリピートさせる方法 │ エスカレーター式・顧客魅了システムの導入
②メルマガ・LINE@集客をする

これはちょっと、ひっかけ問題のような感じですが、「メルマガ集客」「LINE@集客」に移行する、という方法です。
これまでにSNS集客を頑張ってきた人は、いわゆる「リスト」と呼ばれるものをたくさん保有しています。
メールアドレスとかLINE ID というやつです。
そうすれば、多くの人がフェイスブックやアメブロで集客をしている中、あたかも「SNSでは集客してませんよ~」という雰囲気を出しながら、しっかりとメルマガやLINE@で集客をすることができます。
③紹介、アフィリエイト

これまでSNSを使って交流やコミュニケーションを積極的に行ってきた方は、同じ業界での横のつながりや、自分のお客様からの紹介などで仕事が増えることもあります。
当然、1年目よりは2年目、2年目よりは3年目が有利になります。
その他、ネット業界では「アフィリエイト」という、紹介料や対価を払いながら意図的にお客様を紹介してもらう方法もあります。
有名なのは、お互いのメルマガで紹介し合うというものです。
アフィリエイトセンターという仲介の場所を経由することで、1リストあたり300円~数万円で取引がされたりします。
コラボという形で、お互いのお客様を交換(マーケット交換)などもこれと同じ類の集客法と考えて良いと思います。
④リアル活動が中心の集客

交流会やイベントに参加して名刺交換をする方法もあれば、飛び込み営業という方法もあるかもしれません。
よく美容室などの実店舗を構えるビジネスの場合は、同じエリア内にある飲食店などを周り、「チラシを置かせてください」という名目でコミュニケーションを取り、でも実際はそのお店のオーナーたちに気に入ってもらうことが目的…、なんて手法もあります。
⑤ウェブ広告やチラシ等の有料集客

ウェブ広告や新聞の折り込みチラシなど、ウェブやリアルを問わず、有料の広告媒体を使えば、当然「SNS集客」というカテゴリには入りません。
フェイスブック広告を使うにしても、あくまで個人アカウントはプライベート使用ができますので、周囲にはSNSを使った集客をしているようには見えないはずです。
⑥法人や団体と提携する

すでに関係性を築いてきた方々の中に、法人ではたらく方がいらっしゃる場合もあるでしょう。
そういった、すでにリレーション(関係)がある人たちを対象に営業をかけることで、集客不要の動線を作ることも可能となります。
以前、すごく上手な方法だなと思ったのが、起業コンサルタントと組む税理士さんのお話です。
当然、起業コンサルを依頼したクライアントが成功して稼げるようになればなるほど、税理士さんなどのお金の専門家の出番が増えます。
こういった提携を結べば、SNS集客に限らず、あらゆる集客活動をすることなく、この税理士さんは集客をし続けることになります。
⑦SEO対策したWordPress

すでに「SNS集客」を脱出した方たちの中には、アメブロを卒業して「WordPress(ワードプレス)」に切り替えた方もどんどん増えています。
ブログとホームページの両方の機能を持たせた「WordPress(ワードプレス)」を運用することで、ほったらかし集客が実現している方もいます。つまり、検索で勝手にお客様が集まるのです。
「WordPress(ワードプレス)」の集客については関連記事も用意しておりますのでご参照ください。
個人で起業するなら「WordPress」が必須になる5つの理由
SNSを頑張ったからこその土台

集客の方法は「SNS」だけではありません。
集客の方法は、考えればいくらでもあります。
ただ、それらを差し置いても、SNSを使った集客というのは、初期投資がかからず、自分の人件費だけを負担すれば、とりあえずはお金をかけずに集客できる方法です。大きな魅力は依然としてあります。
とはいえ、1日に何度も投稿したり、そのたびに投稿内容を考えるのは、負担といえば負担です。
本来はもっとも人件費のかかる代表のあなたの時間を削る作業なので、一見してお金はかかっていませんが、実質無料なわけではないのです。なんだったら、かなりのコストがかかっているという方が正しいぐらいです。
だからこそ、多くの人ができるだけ早く「脱・SNS集客」を求めるのでしょう。
ですが覚えておいて欲しいのは、もし最初に「SNS集客」に頼らざるを得ないのであれば、まずそこをやりきることが大切、ということです。
そうすれば少しずつメルマガのリストやLINE@のID、リアルでのつながりやコミュニケーションに発展し、そこから紹介や提携が生まれたりもします。
SNS集客をバカにする者は、SNS集客に泣く、ということも当然ありうるのです。
まとめ

新規集客というのは、ビジネスが育てば育つほど、どんどんラクにならないとおかしいのです。
続ければ続けるほど、メルマガやLINE@のリストの数は増え、SNSアカウントの影響力は増し、WordPress(ワードプレス)などのウェブサイトはSEOが強くなり検索にも引っかかるようになります。
既存客は増え、その方々のリピートを促したりファン化を促すだけでも十分な売上を立てることもできます。
「脱・SNS集客」の本質とは、これまでにどれだけたくさんの方々とコミュニケーションを交わし、リレーション(関係性)を築いてきたかに他なりません。
SNS集客はやりたくないけれどSNSを使わざるを得ないのであれば、まずやりきること。
そこを考えてみても良いと思います。
短期的に苦しくても、中長期で見たときにはどんどんラクになるということが分かっていれば、そのあたりの心理的負担も減るはずです。
まずはしっかりと自分の状況を見定め、自分のビジネスとSNSの立ち位置をもう一度点検してみるのもお勧めです。
「脱・SNS集客」を目指すのであれば、ぜひ計画的に、中長期の戦略で取り組んでみましょう。
成果を焦らない者が、結果的にいちばん早く成果を収めるのです。
