当初この記事は「個人起業家がSNSばかりをしていてはいけない5つの理由」というタイトルを考えていました。なんとなくSNS集客をしている個人起業家の方々にヒットしそうだったので。笑
でもそれだと書きたいことが書けない感じだったので、ここは思い切って「コンテンツマーケティング」という言葉を使わせていただきました。
言葉は難しいですが、個人の起業家にとってのメイン集客法の1つだと確信していますので、考察メモ、というような位置づけで好き勝手に色々と書いてみたいと思います。
インバウンドマーケティングとは?
「イン」の前にまずは「アウト」の話をする方が分かりやすいと思うのですが、そもそも顧客側が「テレビCM」や「新聞広告」などに飽きたというかウンザリというか、「またかよ」みたいな感じになったのが始まりです。
これだけ情報が溢れる時代です。顧客としては、自分に必要なメッセージ以外は不要、ということですね。
そこで企業やお店という「売り手」側からの一方的なメッセージではなく、むしろお客さん側から自発的に興味を持ってもらう仕組み、例えば検索で見つけてもらう、などの施策を打とう! となったのがインバウンドマーケティングです。
具体的に何をする?
じゃあずいぶんと小難しい「インバウンドマーケティング」だけれど、個人起業家レベルに当てはめると具体的にどういうことなの? という話になると、これまた面白いもので、
①SNSで認知してもらう
②ブログでファン化してもらう
③メルマガで購買意欲が増す
④実際に商品が売れる
という、王道の集客の流れになるわけです。
上記の4ステップも、一度も「売り込み色」を出さないのがポイントで、常に見込み客や既存客の購買意欲をそそるようなメッセージを打ち出し続け、顧客側から動いてもらうことに重きを置いています。
特にSNSはツールもたくさんありますので、このインバウンドマーケティング的な考え方で集客する方法を具体的に知りたい方は、この記事をご覧になると事例も付いているので分かりやすいかもしれません^^
コンテンツマーケティングとは?
「コンテンツ」も「マーケティング」もカタカナで難しい表現ですよね。笑 ここでは簡単な定義付けをしておく方が記事の内容を理解しやすいかなと思いますので、下記のように定義します。
コンテンツ: ブログ記事やYouTube動画など、集客に役立つ素材
マーケティング: お客様が欲しいものをお客様の手元まで届ける行為
その上で、コンテンツマーケティングを解説していきますね!
コンテンツ ≒ ブログ
「コンテンツマーケティングとは」で検索すると、多くのサイトで「みんな勘違いしています!」「ブログ集客のことではありません!」って書いてあります。笑
あくまで「コンテンツ」をマーケティングの中心に置く手段であり、ブログ集客という特定のものを指すものではないですよ、ということです。
とはいえ、個人起業家レベルの範囲で考えれば、コンテンツマーケティング=ブログ集客、であながち間違ってはいないと思います。企業が作るような魅力あるコンテンツを個人が作るには費用がかかりすぎるからです。
具体的に何をする??
このあたりは「インバウンドマーケティング」と共存する部分ではありますが、あくまでコンテンツとしての「ブログ」を中心に据えて考えていきたいと思います。
顧客の購買心理を考えるとき、重要な2つの要素があります。
それが「感情」と「論理」です。
SNSでの写真や動画、記事の投稿などを通してプロモーション活動、いわゆる認知活動を行うとしましょう。ここで大切なのは「ブランディング戦略」で、“感情的にイイね!” と思ってもらうことが大切です。
次はロジカルに、機能説明などで良さを伝えたいのでブログ記事などを活用しながら、“論理的にイイね!” と思ってもらう必要があります。
ここまでがお客様に自分の存在を知ってもらって、ちょっといいかも、欲しいかも、と思わせる段階です。
次に実際の購買行動に入り始めますが、ここでもまず最初に「感情」を動かす必要があります。
ここで大事なのが「お客様の声(商品レビュー)」「実績」「推薦者の声」などです。これらをウェブサイトなどに掲載しておくことで、商品を検討している人に対し、リアルな購入イメージを持ってもらうことができます。
この段階で、“感情的にイイね!” となれば次のステップへ進みます。
最後は「セミナーの告知記事」などにある商品説明や、事例紹介のカタログ、機能説明、カリキュラム内容、それを加味しながら、“論理的にイイね!” となれば購入へのアクションを踏みます。
まとめると、認知段階での「感情→論理」と、購買段階での「感情→論理」が、2段階で行われます。
要は「インバウンドマーケティング」の中で「コンテンツ」を主体に置く方法で、強引にまとめてしまうのであれば、ブログにこれまで以上の役割を持たせて集客活動しましょう、みたいにはなるかと(あくまで個人レベルね!)。
コンテンツマーケティングは必要?
じゃあそもそも、すべての個人起業家にとって「コンテンツマーケティング」は必要なのかどうか? という議論はあると思いますが、必ずしもそうではないと思います。
ですが、これだけWEBツールを無料、または格安で使える時代ですので「オンライン起業家」として、ほとんど部屋から出ることなくPC1台で活動していこうと思うのであれば「コンテンツマーケティング」は不可欠だと私は考えます。
その考察をするために、まずはメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリットは何か?
「コンテンツマーケティング」を取り入れるメリットは、SNSを通して潜在的な顧客と早期の段階から接点が持てることが一つ。
ブログ記事などを読んでもらいながら「顧客のニーズ」を育てる、つまり「これ欲しいかも~♪」と思ってもらいながら、双方向でやりとりをしたりアンケートを取りながら、どういう人たちに興味を持ってもらえているかを分析できるのが二つ目。
何より専門家としてのブランディングを確立するために大きな役割を果たしますし、費用もかからない。
リピーターも生まれやすいことを考えると、お金にも時間にも限りのある個人起業家にはメリットが大きいと言えます。
デメリットは何か?
一番のデメリットは、短期というよりも長期目線の戦略で、手間ヒマもかかる、というところだと思います。
特に事業主本人がブログなどを書いてコンテンツを強化するとなると、すぐに成果につながらないもののために日々の労力を注ぐことになるので、「コンテンツ」を育てることが億劫になる可能性はあります。
長期的には本当に大きな助けにはなるので、そこはバランスを見る必要性はあるかなと思います。
SNS集客ばかりしていられない5つの理由
ここで当初予定していた記事タイトル、SNS集客に依存していてはいけない理由を5つほどご紹介したいと思います。
あくまでコーチ・コンサル・講師などの個人起業家にとって、という前提です。
NGな理由 ①
特にフェイスブックに関してですが、日々の投稿がどんどん埋もれていく仕組みになっているのが致命的です。
しかも過去の投稿が読まれることは限りなく少なく、日々の活動が蓄積されずにどんどん流れていってしまうのが問題なのです。
これがブログであれば蓄積され、過去記事でも検索して見つけてもらえるわけです。
NGな理由 ②
ツイッターにしてもフェイスブックにしても、記事がライトになりがちなのが問題です。
これは買い手側の読者にとってではなく、投稿している売り手、つまりこれを読んでいるあなたにとって問題なのです。
つまりSNSだけの場合は、自分の考えている内容や専門性を文章で体系的にまとめることが少ないため、日々の思考や検証をまとめるという素地というか、地頭力につながる部分が弱まるように私は感じるのです。
NGな理由 ③
これはブログを持っている人に耳をかっぽじってよく聞いて欲しいのですが、SNS集客に依存していると、記事をSNSの人たちにだけ向けて書くという、内向きな存在にブログがなってしまうということです。
本来は検索で見つけてもらうことがブログでは可能なのに、一切検索では見つからないブログになってしまうのです。
SNSというのはフェイスブックやツイッターという運営企業のさじ加減ひとつで大きく中身が変わります。自分のお客様をSNSの中だけに限定させてしまうと、仕様変更やユーザー離れが起きた時にとりかえしのつかない事態になります。
つまり、まったく集客ができなくなってしまうわけです。SNSの中だけでの集客は、本当に危険です。
NGな理由 ④
「人柄集客」に慣れてしまうのも個人起業家としては危険な予兆です。
というのも、実はSNSの中で行われる購買活動というのは、基本的に身内での売り買いとそんなに変わらないのです。
そうなってくると、冷静な比較検討ではなく「あの人だから買った」という人柄をウリにした集客法に依存していくのです。ですがこの方法に偏っていると、SNS以外の一般市場に出た時に通用しなくなります。
NGな理由 ⑤
どんどん自己満足型の起業家に陥っていく。これがSNS集客最大の落とし穴です。
上記の例にも書いた通り「人柄集客」に際立った専門性は必要ないのです。良くも悪くも。そう考えた時に、顧客視点に立ってビジネスを行うというプロ意識はどんどん欠如され、自分主体の自己満足型のビジネスになる可能性が高いのです。
自己満足型、つまり、ビジネスの破たんを意味します。もしあなたのブログが「日記」のようにSNSの中の人にしか分からなかったり、ひどく身内的な内容になっているとしたら…。
長く持続可能なビジネスかどうかというと、ちょっと怪しいと思います。
コンテンツマーケティングが個人起業家を救う
ちょっと大それたタイトルになりましたが、SNSに偏ってきた人ほど、自分のコンテンツを育てることは必要不可欠な活動なのではと思っています。
それもできれば、アメブロや無料利用でのはてなブログのようなサービスではなく、自社で運用する「オウンドメディア」を持つことが大切だと私は考えています。
結局無料ブログは「削除リスク」や「商用利用禁止」「突然の使用ルール変更」が起きるので、自社メディア(オウンドメディア)として、WordPressなどを運用することが大切だと思っています。
(独自SSLとかサーバーとかドメインとかセキュリティとか…、色々頭を悩ますこともありますが…)
ではなぜ私(大崎博之)が、WordPressブログを中心にした「コンテンツマーケティング」に移行することが、これまでSNS集客に頼っていた個人起業家を救うことになるのかを説明させていただきたいと思います。
専門性が高まる
信用性の高い記事を書き続けることを考えると、日々の勉強が必須になります。
もちろん日頃からお客様に対してサービス提供をしているのですから勉強が疎かになるわけがない、とお思いになるかもしれませんが、忙しければ忙しいほど新しいことを学ぶことに時間を回せなくなったりします。
そういう時に専門性の高い記事を書き続けようと思うだけで、向上意識が変わってきます。
お客様視点がブレない
専門性を追求する時にうっかり忘れそうになるのが、お客様視点を忘れてしまい、自分独自の学びの深みにハマってしまうパターンです。
元々が専門家なので、やはりそれを追及するのは自分の好奇心や成長欲求を満たすと思うのです。
ですがこうして毎回お客様のことを意識して記事を書くことで、その視点がブレずに済む、という効果が期待できます(と言いながら、この記事は完全に自己満足の備忘録になっているので説得性がありませんが^^;)
活動報告に終始しない
おそらくアメブロユーザーとかがWordPress(ワードプレス)へ移行することに抵抗を示す一つの理由があります。
それが「活動報告を書きにくい」ということだと思うんですね。
アメブロってどうしてもSNS的な要素が強く、内輪のアメブロユーザー間で盛り上がる傾向があります。その時に「活動報告」や「セミナーレポ」、そして日記的なライフログも有効なのですが、
じゃあそれって、ちゃんとビジネスモデル上の目的を意識しているのかどうか、というと少し疑問なのです。
本来的には集客に役立てたいという考えでブログを書くと思うのですが、活動報告が中心のSNS的な使い方をしていると、肝心の「検索」で人が集まりにくくなります。
ブログ=活動報告、のように捉えていた人はきっとアメブロからWordPressに移行しにくいと思うのです。
でもだからこそ、このタイミングで自分のコンテンツをWordPressに移すことで、より意識して集客用のブログを構築できると思うのです。
継続力が身につく
ブログを始めて1年以上継続できる人は50%以下である、というデータを見たことがあります。これが毎日更新している人になると本当にごくわずかだと思います。
色々な理由がありますが、その多くが「ネタ切れ」だと思うのです。そして「ネタ切れ」になるとどうなるかというと、身の回りの日常や日々の気付きを書くようになり、上記で上げたような「活動レポ」などが増えてきます。
これを【ブログのSNS化】と言います。
SNSで本来やるべきことをブログでやり始めることによってどうなるかというと、最終的には「じゃあフェイスブックで書いていればいいか」となり、最終的にはブログを辞めてしまうのです。
こういう試練がある中でブログを書き続けるということは、起業家にとってもっとも大切な「継続力」を養うことに繋がると私は考えています。
起業して自分のビジネスを継続できていたらそれでいいじゃん、と思う部分もあると思いますが、もしブログを集客の一部分に据えているのであれば、やはりブログを書き続ける力もまた必要不可欠だと思うのです。
安定した集客力
前半の4つはちょっと根性論みたいになりましたが、もっとも大切なのはやはりココ、「安定した集客力」です。
つまり【検索】で見つけてもらいやすいということです。そしてもう一つ、良質な記事があれば、昔の記事でもSNSでシェアされて拡散が起き、認知が広がる、ということもあるわけです。
昔書いた「たまごっち」の記事が、何かの再燃ブームでまた取り上げられるような…、そういう感じ。笑
もちろん【検索】に依存しすぎた集客のビジネスモデルもそれはそれで不安定な部分はあります。
検索上位表示の権限はGoogleが持っているので、文字媒体のブログよりも動画などのYouTubeだけを優先すると言われたらブログの価値が下がることだってありえます(実際にそういう動きありますし)。
なので集客のルートは複数持つ方が良くて、それは経営上の収益の柱を複数持つことに似ているかなとも思うのですが、それでもSNSにだけ頼るような状態よりははるかに安定していると思います。
(資金があり投資回収ができるビジネスモデルならば広告をどんどん出せばいいでしょうが…)
いずれにしても、そのあたりの安定集客の見込みを立てる上でも、自分のコンテンツを育てることは有効だなと思うわけです。
おわりに
単純に今回は「インバウンドマーケティング」「コンテンツマーケティング」を個人起業家レベル(年商1000万円未満)で当てはめるとどういうことなのかを書きたくて書いた自己満足型の記事です^^;
ですが、いくつか拾えるところはあったのではと思います。特に、自分ならではのコンテンツをオウンドメディア(ここではWordPress)に集めていくことでブランディングの効果は期待できます。
今日ここまで、なんと6500文字以上をかけてコチラの記事を書いてきたわけですが、最後に総括すると、やっぱり最先端を取り入れている企業は凄い、ということです。
今回の記事を書くにあたり、いくつかの記事を参考にさせていただきましたが、そのどれもが2014年代のものでした。
WEB業界での流行は2~3年遅れ、もしくはそれよりずっとあとに個人起業家レベルに降りてくるのかなと思うと、やはり最先端企業は凄いし、そのコンテンツの完成度も比じゃないですね。
そう、何度もいうように、コンテンツマーケティングとは、ブログ集客のことを言っているわけではなく、その【コンテンツ】という言葉が指す範囲はもっと広いのです。
もっともっと向上心を持ちながら、個人起業家の最大値で頑張っていこうと、そんな総括、まとめをもって今日の記事を終えようと思います。
長文な記事をここまでお読みいただき、ありがとうございました♪