今は起業に関するものだけでなく、あらゆるものが無料で情報発信されています。このブログもそのうちの1つです。
このように情報があふれてくると、必然的に「選び取る力」が求められます。
取捨選択の目を持つことが必要ということです。
それもできれば、少しでも最短で自分に必要な情報を選びたいというのが皆さんの本音だと思います。
そこで今回は「起業に関する情報の正しい選び方」をテーマに記事を書いていきたいと思います。
ブログコンサルの言い分
ブログコンサルタントは間違いなく、
- 起業するならまずはブログ
- ブログで集客をしましょう
という主張をします。
ここで私たちが考えるべきことは、「そもそも自分にとってブログはどれだけ必要なのか?」という視点です。
多くの場合、ブログを書いていて損になるということは基本的にありません。
ただし、ブログを書いているヒマがあればちがうことをしている方が集客や売上につながる、というケースはあります。
判断基準としては、自分と同業の人間がブログを集客のメインで使っているようであれば、ブログコンサルタントの発信する情報に耳を傾けてみるといいと思います。
自己啓発セミナーの言い分
「マインド」という表現が出てくる場合、基本的に自己啓発の分野になります。
これはマインドコントロールという話ではなく、「心構え」という日本語が比較的近いです。
起業マインドが備わっていないと、実際問題、起業家としての独立が難しいのが実情です。
マインドを扱う人たちの言い分はこうです。
- マインドが弱いと行動ができない
- お金のメンタルブロックに原因がある
ここで私たちが考えるべきことは、マインドは大切だけれど、適切なスキルやノウハウの知識も最低限は必要ということです。
税金の知識がなければ節税はできませんし、マーケティングの知識がなければ利益が出ません。
起業に関する本を10冊以上読んだりして、セミナーでもノウハウを教わったにもかかわらず結果が出ない場合などに「マインド」のことを検討してもいいでしょう。
ノウハウ系講師の言い分
ノウハウというのは、そのまま言う通りにやれば一定の結果が見込める、再現性のあるものをそう呼びます。
ここで重要なのは「一定の結果」という部分です。
どんなにノウハウが優れていても、肝心の商品がイマイチでは売れたところでクレームにつながりますし、一過性のノウハウであれば、半永久的に新しいノウハウを追い求めることになります。
ノウハウ系講師の言い分はこうです。
- もう余計な遠回りはやめましょう
- たったこれだけでカンタンですよ
ここで私たちが考えるべきは、「今の私に本当に必要なノウハウは何か?」という視点です。
もし集客方法としてチラシ配布が絶対に必要だけど、効果的なチラシの書き方が分からない、という場合にはノウハウを学ぶ必要があります。
一方で、「集客できないから手当りしだいにノウハウを試そう」という発想はNGです。
なんだか良さそうなものに無防備に飛びつきたい衝動があるときは、自分にとって本当に必要なことを見極められていない証拠です。
情報選びのポイントは何か?
当たり前ですが、誰もデマの情報を流そうと思っていたり、ウソの話を広げようと思ったりはしていないわけです。
それぞれが、それぞれの職業としてのポジション(立ち位置)から、自分たちに有利な発信をしているにすぎないわけです。
なので情報選びのコツとしては、「全員に必要な情報なんてものはない」と肝に銘じておくことです。
その上で、この人の発信はどういう人を対象に、どういうものを買ってもらいたくて発信しているのか? を考えながら情報に触れることが大切です。
情報の見方、ひとつの例
例えば先日、こんな会話をある人としました。
「最近はフリーランスに特化したムック本が出始めているんですよ。いよいよフリーランスという生き方とか、起業という考え方が一般的になってきた証拠ですね!」
「う~ん。私には国が『働け、働け~!』って言ってるようにしか見えないな~」
* * * * * *
いかがでしょう?
世の中のあらゆるものは、受け手のとらえ方によって、まったく異なる世界を映しだすものなのです。
参考:なぜたった5分のコンサルでも100万円の価値があるという人が現れるのか?
まとめ
今回は起業に関する情報発信の取捨選択法というテーマだったので、
- ブログコンサル
- 自己啓発系の講師
- ノウハウを伝える講師
という3つの視点からそれぞれの主張を見てきました。
ほかにも、フェイスブックを使いましょう、Twitter を使いましょう、口コミを使いましょう、紹介制の仕組みを作りましょう、SEO対策をしていきましょう、広告をうまく使いましょう、などなど。
さまざまな情報が飛び交っています。
その時はいつでも私たちは、
「この情報は、本当の本当にいま必要なものか?」
「いま私にとっての最優先課題は何だろうか?」
という2点を意識しておけば、情報選びもムダな失敗をせずに済むかもしれません。
参考:【保存版】起業初期の人がまず最初にやるべきことは何か?