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価値観・考え方

目標達成を遠ざけてしまう思考法とは?

牛ガールの画像

誰でも目標達成はしたい。

ですが実際に、それを成し遂げられる割合というのは非常に少ないのが実情です。

では、なぜそういうことが起きてしまうのでしょうか。

狙い定めた目標がズレてしまうことの恐ろしさと共に、どのようにすればそれが解決されるのかをここでは見ていこうと思います。

決断の誤りによって目標設定がズレた時の危険性

強い覚悟を感じさせる女性の画像

森岡毅氏と今西聖貴氏による『確率思考の戦略論』という角川書店から出ている本があります。

その中で非常に面白い考察が載っていたのでご紹介します。

ダーツを思い浮かべてください。なかなかうまく目標にあたりませんよね。中心にある目標を凝視して狙いをつけて矢を放ったとしても、矢はその目標ドンピシャにはなかなか当たりません。明確に正しい目標を狙ったとしても、結果は的の中心からの様々な誤差を生み出すのです。

(中略)

正しい目標からたった1標準偏差ずれただけで、正しい決断に対しての成功確率は7割になってしまいます。2標準偏差もずれてしまうと、正しい決断をした時に対して約4分の1にまで成功確率が激減してしまうのです。ダーツのように、明確な目標を狙いすましても誤差でブレるのに、目標をズラしてしまったらビジネスの結果はとんでもないことになるのです。

人は感情の生き物なので、例え正しいノウハウに従って目標設定をしたとしても、その起伏によって目標の矛先がそもそもズレてしまうわけです。逆に考えると、感情に支配されずに結果だけのために淡々と仕事ができる人ほど達成はしやすいことになります。

そんな中紹介したいのは、藤川美帆さんという方が発売している『最速思考術』というDVD。

『最速思考術』では、”最速結論→最速行動→最速人間関係→最速感情” の順番で進めることが大切です。結論を手にしてしまえば行動する必要がありません。行動ができていれば人間関係を心配する必要がないし、人間関係が作られていれば負の感情を気にする必要がなくなります。

(中略)

ふつうはこの順番を逆にして失敗します。自分の感情が乱れやすいので、悩んだり迷ったりする。そこで負の感情にフォーカスしてしまうので、それを人間関係で補おうとして人の心を気にするというマインドになり、そのマインドで行動するのでマイナス回避の結論を導く、という悪循環を生み出します

だからこの順番を入れ替えることが大切なんです。

何をやってもうまくいかない時というのは、感情の乱れによって最終的にマイナス回避、つまり「こうなりたくないから」という結論のために行動をするようになります。

人の目を気にしたり、自分が傷つくことを怖れたりして、自分が本当にやりたいと心の底から願うことにフォーカス(焦点)がいかなくなってしまうのです。

これはまさに前述した目標のズレにつながる話で、そもそも狙うべき結論(目標設定)を間違ってしまうがゆえに、そもそもの成功確率を落としてしまっている、ということになります。

何事もうまくいかないときは、完全にこのループにハマってしまっていることが多々あるわけです。

森岡氏は著書の中で、次のようにも言っています。

合理的に準備して、精神的に戦うのです。

スピリチュアルに言われるような宇宙の法則に則れば、心の底から「やりたい!」と願っていることはエネルギー・フィールドの力で現実化させるためのチャンスやインスピレーションを次々に目の前に現します。

それを掴むかどうかはあなた次第。自分の中に芽生えた『情熱』というエネルギーも、『行動』というエネルギーを使って循環させない限りどんどん吹き溜まりのように停滞してしまい、エネルギーの流れが悪くなってしまいます。

ビジネスにしても、『決断』を遅らせることは失敗すらも先延ばしにしてしまいます。

本当は『A』という失敗の先にしか成功の『B』が存在しないにもかかわらず、です。そういう意味では全てがプロセスであり、失敗という概念そのものが無いのかもしれません。

どのようにすれば目的の達成は叶うのか?

綿毛を吹く女性の画像

逆説的なようにも聞こえるかもしれないが、目的を達成するためには目標設定をしない方が望ましいことも多々あります。

得たい結論(目的)だけを定めたら、その方法論を吟味しすぎないことです。目の前に現れた “小さなできること” から着手していくことが秘訣の一つだったりします。

情熱というエネルギーが増加したとき、これまで見えていなかったものが見えるようになります。

テレビの番組と同じで、すでにあらゆる番組(理想の現実)はアンテナを通してあなたの前まで来ているのです。

すでに存在しているのです。ただ、あなたがテレビのリモコンでどのチャンネルに合わせるかによって、現実として目の前に現れる番組(理想の現実)が異なるに過ぎないのです。

すでに目的を達成するための方法やヒントは、目を開けばあなたの元へすでに届いています。

あとはそれに気づき、しっかりとその手で掴み、行動というエネルギーを使いながら循環させていくことです。

まとめ

海へ向かって歩く女性の画像

私はこれまで多くの起業志望のクライアントのサポートをしてきました。

そこでいつも感じていたのは、商品を考えたりコンセプトを考えたりする「考える時間」や「悩む時間」「迷う時間」が多ければ多いほど願いの現実化は遅れ、欲しいと思った状態をすぐに手に入れるためのに最速の結論・行動を取る人は願いの現実化が早いのです。

具体的には、商品を作る前に商品を売ってしまう人の方が、目的の達成が早いということです。

結局は商品というものはあなたの中から作り出されます。ということは、あなたはどんな商品が作れるのかを自分で知っています。

ということは、先にセールスをして売ってしまった方が、お客様の悩みや要望に合わせてカスタマイズしやすくなるので、より効果的な商品になるということです。

セールスをして、結果的に商品力を高める。

それが最初だと考えると、集客やメディア構築というのは一番最後にやることだという結論になります。

そして事実、この順番で成功のステップを踏んで思い通りの人生を歩んでいる人は多いのです。

自分の中の常識を疑うことが、自身の成功のためにいちばん早い向き合い方なのかもしれません。

ABOUT ME
ヒロさん
「美意識のある経営と、文化を生み出す起業術」をテーマに活動中。法人向けnoteオウンドメディア研究家。
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