フリーランスや個人事業主として活動をするようになると、どうしても影響を受けてしまうのが「モチベーションの低下」です。
おそらくこの記事に辿りついたあなたも、「モチベーション 上げ方」というように検索していたのではないでしょうか?
一般的によく言われるものを並べてみると、
- まず5分やってみる作業興奮理論
- 決断疲れが原因なのでまず休む
- ごほうびを用意する
などがあります。
ほかにも、アドレナリンなどの脳内麻薬を出すために運動する方法や、まずは「やらないこと」を決める “Not To Do List” なども見つかるかもしれません。
ですがこれらはどれも一時的なモチベーションアップの方法です。
フリーランスや個人事業主として、継続的にモチベーションを維持するためにはもっと大切なことがあります。
これまで、1,000名を超える女性起業家や起業を目指す女性をサポートしてきた経験から生まれた、「生きたモチベーションコントロール」の話を今日はお伝えしたいと思います。
モチベーションの上げ方
基本的にモチベーションというのは、”有限” だと覚えておいてください。
「やる気がでた!」「ワクワクしてきた!」という状態は脳内麻薬が分泌されているような状況なので、数日間はモチベーションが高い状態で興奮しているものです。
ですが、何かのキッカケで「方向性が違うのでは?」「やってみたけど結果が出なかった」という状態になったとします。
そうすると、セルフイメージ(自己肯定感)が下がり始め、それが続くと「やる気が出ない」という風になってしまいます。
なのでまずは、自分にとっての「モチベーション」の源泉を知ることから始めましょう。
目標達成系 or 問題回避系?
やりたいことが見つかったときにモチベーションが上がる人もいれば、集客ができないとか、売上が立たなくなったという問題が起きたときにやる気が出る人もいます。
行動派 or 準備派?
やりたいことが見つかったらすぐに動きだす方がモチベーションを維持できる人もいれば、逆にすぐに動いてしまうことで不安を感じやすくモチベーションが続かない人もいます。
アイデア派 or ルール派?
いろんなアイデアを出していくことに集中していた方がモチベーションが続く人もいれば、決まったやり方や仕組み、ルールの中でルーティーンを回している方が安心感があり、モチベーションが下がらない人もいます。
主観的 or 客観的?
自分が決めたやり方をとことんやる方がやる気が持続する人もいれば、客観的なデータなどをベースに「結果が出る」ということが予測されている方がやる気が出る人もいます。
モチベーションを維持する方法
モチベーションの源泉が分かったところで、次はそれを「維持すること」に注目してみましょう。
自己啓発系のセミナーなどに参加することでモチベーションを上げることを考える人もいると思いますが、一般的にその効力は2~3日、長くても2週間程度と言われています。
これは、経営塾に通ったり、コンサルタントを雇う、オンラインサロンに入会する、という場合も同じです。
何かを決めた日、どこかへ初めて参加した日。
その日を起点に、1日~2週間のあいだにモチベーションは「枯渇」します。
ではどうすればそれを維持できるのか?
結果を出し続ける
「小さな目標を達成しよう」「ハードルは低くして達成の回数を増やそう」。
これらはモチベーション維持のためによく言われることの一つです。その理由は、結果を出し続けることがやる気を保つための秘訣だからです。
しかしここには1つ落とし穴があります。それは、小さな目標・低いハードルを超えられないこともある、ということです。
そのため、目標となる指標は複数持っておく必要があります。
たとえば「集客」に例えると、1番はきっと売上UPだと思います。その次は集客数のアップ。
しかしこの2つだけに指標を絞ってしまうと、ハードルを超えられなかったときにモチベーションが下がります。
ですので、「ブログのPVが増えた!」「チラシを全部配りきれた」という指標なども用意しておく必要があります。
人の力を借りる
キレイな言い方をすると「人の力を借りる」なのですが、言い方を変えれば、
- 監視をしてもらう
- ペナルティ(罰則)を与えてもらう
ということです。
よくダイエットなどをする人たちが「今日から間食をしない!」と周りの人に宣言したりしていますが、それと同じような行動をいいます。
これをビジネスに当てはめて考えると、
- 学んだことを24時間以内にアウトプットする環境を用意しておく
- 1日の活動報告を欠かさずアウトプットする環境を用意しておく
- 活動スケジュールを公開して進捗状況を外部の人にチェックしてもらう
などが考えられます。
このように、モチベーションに頼らないシステムをあらかじめ構築することは、結果を出すための行動を続けたい場合には非常に有効です。
会社組織をイメージすると分かりやすいですが、企業というのは基本的に、社員のやる気があろうがなかろうが、利益が増え続けるように仕組まれています。
まとめ
この記事を読んでくださっている方のなかには、組織での働き方がイヤで「フリーランス」や「個人事業主」になった人もいると思います。
ですがよくよくそれを振り返ってみると、
- モチベーションの扱い方が合わなかった
- モチベーションに頼らないシステムが合わなかった
という可能性があります。
見方を変えればつまり、自分に合うモチベーションの扱い方を知り、それが継続しやすいモチベーションコントロールシステムを導入すると、
あなたはモチベーションの上がり下がりを心配することなく、安定した結果を出し続けることができるようになる可能性がある、ということです。