SNS集客の仕方が大きく変わった2017年の前半。
2016年の後半からは特に仕様変更が頻繁に行われ「イイね!が急に減った!!」と騒ぎになるほどでした。
実はコレ、Google検索のルール変更でも似たようなことが起きていまして、これはもうウェブ集客の流れ自体はこういう流れなのだなと感じさせられています。
本日の記事では、2017年から始めるSNS集客の【本質】と具体的な使い方について触れていこうと思います。
※ 2018年11月に記事の見直しを行いました。傾向はより強化され加速していますので、引き続きこちらの記事の内容は十分に活用できることでしょう。
最新フェイスブック集客2017
個人起業家のウェブ集客といえば、絶対に外せないのがこちら【Facebook】ですね。
2014年や2015年頃は特に「イイね!」を集めることに注目が置かれ、『拡散』や『リーチ』という部分で多大な影響力を持つソーシャルメディアでした。
それが2016年頃から少しずつ変化を見せ、2017年には完全にアルゴリズムの変更、仕様変更の嵐で、かつてのフェイスブックとは別物です。詳しく見ていきましょう。
イイね!の数が減少
多くの人が、どのように工夫すれば「イイね!」の数が増えるだろうかと模索をしていると思います。
その中でとても大事なことをお伝えしなくてはいけません。
実はそもそも、フェイスブック側が「イイね!」に価値を付けなくなった、ということです。つまり、もう「拡散」や「リーチ」に価値を置かなくなった、ということです。
そのため、どんなに拡散の努力をしても、その効果は薄くて当然、というわけです。
リーチの減少
フェイスブックを使うにあたって「リーチ」という表現が出てくるのは【Facebookページ】を運用している場合です。
今はインスタグラムのビジネスアカウントを作成する際に、必ず【Facebookページ】と紐づけ、関連づけを行う必要があるので、ビジネスとしてSNSを使っている人は、たいてい持っているかなと思います。
広告を出す際にも【Facebookページ】を作成して運用するのですが、実はこれが本当にもう使い物にならないぐらい、扱いが難しくなっています。
記事を投稿して、ユーザーに届き閲覧された数を「リーチ」と呼ぶのですが、これがほとんど届かないのです。
それもそのはずで、フェイスブック側がもう「拡散」と「リーチ」に価値を付けなくなってしまったので、当然といえば当然です。
あとは単純に、フェイスブック側が「有料広告」を使って欲しいという思惑もあると思います。
各種SNSに共通する1つの重要指針
インスタグラム(Instagram)やツイッター(Twitter)にも言えることですが、SNSの流れは大きくこの1つのことに集約されてきている印象があります。
それは【エンゲージメント】です。
どういうことか? 詳しく説明していきますね。
エンゲージメントとは?
SNSの中で、エンゲージメントのニュアンスは『きずな』や『つながり』という意味合いで使われています。
ある意味では「拡散」とは真逆の考え方になります。
SNS集客にどう活かす?
いくら「イイね!」の数が減ったからといって、毎回の投稿が1桁の人というのは…、さすがにいないと思うんです。ビジネス仕様で使っている前提でお話してますよ?
じゃあ、どういう人が「イイね!」をしているかというと、なんだかとても仲の良い人たち、という傾向はありませんか?
実際にFacebookの公表した【コアバリュー】という指標によると、
友人や家族が最優先
ニュースフィードにおいて、もっとも優先的に表示される内容は友人や家族の投稿とする。その次に「情報を提供する情報」「楽しませる投稿」などが上位表示される可能性として高くなる。
ということです。
つまり、仲が良い人たちだけに自分の投稿が届くように、そもそも仕様としてそうなっているわけです。
もうあなたの知っているフェイスブックではなくなってきている、ということです。この傾向は、インスタグラム(Instagram)やツイッター(Twitter)でも同様の傾向が見られ、
SNS=拡散、という図式は今後、あまり考えない方が良いかもしれません。
具体的にSNSをどう使う?
そもそも「拡散」「リーチ」が起きない仕組みになっていて、友人や家族などエンゲージメント(絆、繋がり)が濃い人たちと交流することに価値を持ってきているという事実。
そうなると、やるべきことは1つで、本当に繋がりの深い人たちとつながり、コミュニケーションを取り、交流するという、本来のSNSの使い方に戻っていく、ということなんです。
ということは、
- あなたの価値観に合う
- あなたのテイストに合う
- あなたの発信に共感する
- あなたの発信が楽しみ
という人たちが集まるように、しっかりと自分のブランディングを固め、自分のタイムラインにテイストを統一していくことが大事になります。
当然、本来の自分とかけ離れた投稿でブランディングをすると苦しくなるので、本当の本当に「自分が心地よい発信」で統一し、ブランディングを整え、結果的にあなたと価値観やテイストの合う人だけに投稿を見てもらえば良い、ということになります。
と同時に、自分が本当に「この人好きだな」って思える人とは積極的に交流し、イイね!やコメント、メッセージをしていくことが大切になります。
もうこれまでのような拡散集客の媒体としては使えない、ということですから。
Googleの動きにも注目
個人起業家のウェブ集客において、自分のコンテンツ(オウンドメディア)となるWordPressブログ等を育て、SNSに頼らない【検索】による集客の土台を作ることも今後は必要です。
その中で、SNSの仕様変更、アルゴリズムの変更に近いものをGoogleの検索評価基準から感じ取れます。
パンダとペンギンとフレッド
過去にGoogleは、品質の良いサイトの評価を高める「パンダ・アップデート」を行い、オリジナル性やバナーの量、コンテンツの充実度を評価する動きを作りました。
そして引き続き「ペンギン・アップデート」により、質の低いリンクばかりが集まるサイトの評価を下げるような動きを行います。
その後も「ハミングバード」「ピジョン」というようなアップデートを繰り返し、直近の2017年では「フレッドアップデート」により、ざっくり言うと、広告の多すぎるサイトの評価を下げ、アフィリエイターの方々を苦しめました。
すべてはシンプルに『サイト訪問者にとって、品質の高いサイトを高評価する』ということです。
SNSと共通する「濃度」
ウェブ集客を行っていくにあたって【SNS】と【検索】【広告】という3つの手段があることを踏まえた上、改めて今後の個人起業家が取るべき行動は、もはや明確なのではと思います。
それは、コンテンツの品質を重視する「検索による集客」と、関係性や絆、繋がりを重要視する「SNSによる集客」。
この2つに共通するキーワードは【濃度】なのではと考えています。
より価値あるオリジナリティのあるコンテンツを、より関係性の深い人たちに届けていく。これが今後のウェブ集客の基本スタンスになるのではと私は考えています。
見込み客リストの崩壊
ここまでを読んでくださった方はピンときていると思いますが、つまりはもう、SNSの力を使って大きく拡散させること自体はもはや厳しくなっており、つながりや関係性の時代に突入しています。
そうなると重要なのが、
・自分の価値観は何か?
・同じ価値観の人は誰か?
という、自分のブランディングやターゲティングがより重要になる、ということです。
なんとなく発信していたら、なんとなく人が集まってくるような状況ではなく、言ってみれば「同じオタクの匂いがする人たち同士で集まる」流れ、というわけです。
そうすると、集客面で大事なのが「見込み客」というよりも「口コミを起こしてくれる仲間たち」がより重要になる、と考えることもできると思うのです。
ある人は、これから必要なのは「見込み客リスト」ではなく「口コミリスト(バズリスト)」だ、と言っている有名マーケッターもいます。
ライブ動画とモーメント
さらにインスタグラムやフェイスブックの仕様変更の様子を見ていると、「ライブ動画」と「モーメント」の機能が益々充実してきている流れとなっています。
これの意味するところは…
ライブ配信のこれから
とにかくリアルタイムの交流を可能にするのが「ライブ動画配信」です。
Facebookの非公開グループ、または秘密のグループなどを活用することで簡易的な『オンラインサロン』のようなものを作ることができます。
DMMなどのオンラインサロンのプラットフォームを使わなくても、BASEなどの通販専用サイトで『オンラインサロン』入会の権利だけを売り、その入金確認後にFacebookの非公開ページにご案内すれば、簡易的な『オンラインサロン』の完成です。
その中で、あなたの価値観に共感した人たちが集まり、リアルタイムの動画配信を、イイね!やコメントを取りながらコミュニケーションを行い、よりエンゲージメント(絆やつながり)が強化される、という流れが作れそうです。
ちなみに、Facebookの非公開ページや秘密のグループで配信した「ライブ動画」ですが、こちらはスマホの中に保存することができるので、後ほどYouTubeなどにアップして、コンテンツとして再利用も可能です。
モーメントのこれから
消える機能の1つで、最近(2017年4月現在)ですと、フェイスブックやメッセンジャーなどにも実装(なのかテストなのか)されました。
24時間以内に投稿した写真が消えたり、インスタグラムで言えば、ストーリーズ(Stories)など、瞬間瞬間だけで盛り上がるような機能も増えてきました。
24時間限定だからこその、ラフでカジュアルなコミュニケーションとしても活用されているのかもしれませんね。
以上のことから、リアルタイム性がより加速しているのをSNSから感じ取れますし、ここでもまた「身内で盛り上がる」ような感覚、印象を受けます。「拡散」の概念からは、益々遠ざかるイメージですね。
価値観や個性を統一するために
関係性を濃くすることが求められ始めたSNSですので、その軸となる自分の価値観や個性をどこで表現したらいいのか?
その主要な場所として、フェイスブックであれば自分のタイムライン、インスタグラムであれば自分のプロフィール画面、という具合です。そこでいかに自分のブランドで統一感を出していくのか、
それがあなたの価値観や個性をビジュアル化させ、目に見える形で人に伝える効果となります。
今後も増える機能…
SNSでは今後も独自の文化を築きながら、あらゆる機能が増えていくことが予想されます。ツイッターとインスタグラムではハッシュタグ(#)の使い方に違いがあるように、SNSごとに同じ名称で使い方の文化が異なったりします。
ですが、流れが「拡散」から「絆や繋がり」に移り変わっているという核の部分を押さえつつ、ビジネスの本質、原理原則と照らし合わせていけば、そこまで時代の流れに呑みこまれなくても済むのかなと思います。
まとめ
なんだかんだと書いてきましたが、いずれにしてもキーワードは【エンゲージメント(関係性の濃さ)】になるのかなと思います。
自分が何者で、誰をお客様にしたくて、どんな魅せ方、ブランディングを行い、どのようにして関係性を深めていけばよいのか? そのために、自分が作り上げるべきコンテンツは何で、どのようにして統一感を持たせながらそれらのメディアを育てていけば良いのか?
そういった、比較的シンプルなところに、今後のウェブ集客、メディア集客は向かっているのだと思います。
自分を愛しましょう。自分らしく在りましょう。本来の自分に嘘をつくことなく、生き生きとビジネスをしていきましょう。
そういう姿勢の人が成果を得られるようになった。それだけのシンプルなお話。テクニックと拡散の時代が終わった。それだけだと思えば、ずいぶんと気がラクになるのではないでしょうか。
あなただけの、あなたらしいオリジナリティを発信していく。それがこれからのWEB集客、メディア集客になってくると私は考えています。
どっちにしても、自分らしさを発揮しない起業は、後々に必ず苦しくなります。実際にどういう状況に陥ってしまうかは、以下に関連記事のリンクを載せましたので、参考にしてもらえればと思います。
自分らしさを発揮できなくて稼げない? │ もっとも最悪な起業パターン
ちなみに、2015年・2016年バージョンのフェイスブックの使い方や、もっと初歩的なフェイスブック集客の方法が知りたい方は、こちらの記事も参考になると思います↓
2019年度版のフェイスブック集客についてはこちらをご参照ください↓