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価値観・考え方

お金をかけない1年目、お金を使う2年目の法則

あなたは、起業したからにはホームページにお金をかけ、ブログをカスタマイズし、チラシをデザイナーに頼み、ファッションコンサルを依頼して見出し内を整え、マナー講習で振る舞いを磨き、準備万端で個人起業をするタイプですか?

今日お話する内容は、それらと真逆の、私の価値観のお話です。

起業1年目は0円ビジネスで十分

遠くを見つめる少女

クライアントの方から「ブログのヘッダーはデザイナーさんに依頼して作ってもらった方がいいですか?」という類の相談をされることがあります。

その方の起業ステージによるのですが、起業してビジネスを立ち上げたばかりであれば、無理に作る必要はないと思っています。

これはブログに限らず、ありとあらゆる場面で私はそのような「0円起業」を先に考えます。その理由について書いていきますね。

起業初期は変更だらけ

おそらく完ぺき主義の方や、自分に自信がない方に限って取ってしまう行動があるのですが、それは「準備万端にしたがる」ということです。

よく「独自のウリ」を作りなさいとか、ターゲットを絞りましょうとか、ノウハウがあると思います。きっと聞いたことがある人も多いんじゃないかって思います。

ですが、私の経験上、そして数々のクライアントの事例を見ていても、起業1年目から絞り込む必要性はほとんど無いように思えます。

なぜなら、最初のアイデアが最後まで貫かれる可能性というのは非常に低いからです。

どのぐらい低いかというと、”初恋の人と結婚するぐらい” 可能性は低いと思っていいと思います。逆にいうと、一定数は最初から全部を決めて貫ける人もいるということですね。

少なくともこれまで、ブログのタイトルがころころ変わったり、名刺がころころ変わっていた方は、1年目は想像をはるかに超えるぐらい【変更】ばかりになると思います。

工夫しなくなる

0円起業のメリットは、もちろんコストが限りなく抑えられるという部分もありますが、それ以上に「工夫が生まれる」というところがポイント高いなと思っています。

実は私、そうとう0円起業にこだわっていました。

だってこれまでに起業なんかしたことがないのに、うまくいく保証なんて全然ないに等しいわけです。その状況でブログやら名刺やらにお金をかけようとは思いませんでした。

0円で使える商品開発ツール、集客ツール、フォローツール…。たくさん模索しました。

そして改めて時代の後押しを感じるようにもなりました。ブログ、メルマガ、動画配信、ホームページ、SNSなどなど。今は多くのビジネスツールが【無料】で使えるのです。

まずは0円で試して、結果が出るようになればお金をそこに投資すれば良いのです。

結果が出るかどうか分からない自分に投資するよりも、小さく始めてみて結果が出た自分に投資する方が、とっても堅いビジネスになると思いませんか?^^

人は制限が何もなくなると、まったくつまらない存在に成り下がります。制限があるからこそ工夫が生まれる。

限られた中で、工夫して成果を出そうとするから、これまでにないものが生まれやすくなるのです。個人起業家にとって、頭を使うことは不可欠な要素です。

それが0円起業をすることで勝手に養われていくのです。素晴らしくないですか?

実際に売上は立つ

集客ツールとしてアメブロが全盛期だった頃、毎月1,000円のお金を払って「WEB広告」を外すことは必須だとブログコンサルタントたちは言いました。

プロが無料のものばかりを使っていると「信用に欠ける」という理屈でした。

ですが、年商1,000万円ぐらいであれば、無料サービスのままでも十分に稼ぐことはできます。

無料ブログのままでは信用にならないと言う人もいれば、そんなのは気にしない、という人もいるのがこの世の中です。

少なくとも実体験として、そして周りでビジネスを軌道に乗せた仲間たちは、無料ツールをガンガン使ってますが支障があるようには見えません。

見た目や体裁よりも、もっと先に追及すべき本質があると思うのです。

起業2年目でお金を使う

スリーブレスの女性

コストを最小限に留めるとができるということから、いつまでも0円起業家のままで良いかも? と感じる人もいることでしょう。

ですが、1年目の起業初期の頃とは違い、2年目からは「お金を使う」方が良いのです。

正しい投資は意外に難しい

冒頭のようにブログカスタマイズでも、マナー研修でも、事務代行の方を雇うでも、何でも良いのですが、お金を使うことが大切です。

厳密には、お金を使って適切にリターンを得ること、が重要になります。

実は0円起業で工夫するよりも、お金を使ってビジネスを成長させる方がはるかに難しいのです。

1円もかけなければ売上のほとんどは利益になりますが、お金をかけてしまうと「赤字の可能性」も出てくるわけです。

ビジネス活動の中でお金を使うということは、その使った分以上のリターンが望める、ということを意味しているはずです。

使った金額よりも稼いだ金額が少なければ、当然赤字経営で廃業の危機です。

循環の中心に立つこと

例えば人を雇うとか外注(アウトソーシング)をすると決めれば、そこに雇用が発生します。お金の流れが生まれます。

ブログカスタマイズをすればデザイナーにお金が入り、変わりにオシャレなブログデザインが手に入ります。

そういうように、お金の循環の中心にいられるようになります。

水の流れが滞ってしまった小さな沼よりも、絶えず水が流れる川の方が澄んでいるのと同じで、お金の流れの中心にいればいるほど澄んだ生き方ができるようになります。

要は、お金に困らない生活ができるようになる、ということです。

時間をお金で買う

起業初期、起業1年目は、いかにコストを抑えて、いかに利益率を高く保つかが大事です。

0円起業を通して、そういう数字感覚や経営感覚を磨いていくことはとても有効なのです。

起業初期は「お金」よりも「時間」がたくさんあります。

だからこそ経験値を積むということも意識しながら、お金を少なく、時間をかけて行動します。その過程で工夫が生まれます。

ですがある程度ビジネスが軌道に乗ると、

今度は「お金」よりも「時間」が大切なことに気がつくのです。

自分が苦手なことは他人に任せ、自分にしかできないことに注力していく。

これがもっとも重要なビジネスの在り方の1つです。仕組み化、システム化と呼ばれる部分です。

器用貧乏な人は何でもある程度できるがゆえに、特に難しく感じる「マネジメント」のスキルと言っても過言ではありません。

まとめ

ピンクのワンピースの女性

私は本当に、起業1年目はマーケティングテストの1年であり、同時に信用信頼を築いていくための時間だと思います。

1年かけて、自分の場合はどういうものが売りやすくて、どういうものが買われていったのか? どうしてあなたは競合やライバルがひしめく中でお客さまに選ばれたのでしょう?

こうした物事を整理して、初めて「お金」をかけるべき場所が見えてきます。

それまでは不用意にお金を使う必要はないと思います。

キャッシュが目減りしていくのは、想像以上に心をぐったりとさせます。

それよりも、いかに0円のまま工夫して成果を出しビジネス脳、起業家脳を育てられるかを大事にしてください。

大きな会社にいた人ほど、ムダな予算を組み、成果の出ないような取り組みにお金を使い、結果ムダに終わります。

ですが経営者たるもの、1円のお金にも厳しく振る舞い、そしてお金をかけるべき場所に適切にお金を使っていく。

その感覚、経営やマネジメントのスキルを高めるためにも、2年目からはぜひお金を使いましょう。

今日の内容、いかがでしたか?

0円起業にこだわりすぎる人、起業初期からお金を使いすぎてしまう人。心当たりがあると思います。

ぜひそのあたりのバランス感覚、経営感覚を養っていってくださいね!

ABOUT ME
ヒロさん
「美意識のある経営と、文化を生み出す起業術」をテーマに活動中。法人向けnoteオウンドメディア研究家。
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