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価値観・考え方

私はなぜその高額商品を買ったのか? 20~80万円でも支払った本当の理由

驚くWEBマーケティング部の女性

私はこれまでに自分の意志でいくつかの高額商品を購入しています。それらは、自己啓発系の合宿型セミナーであったり経営塾、養成講座、個別コンサルティングなどです。

不思議な人から見れば不思議な高額商品の世界。私が購入した本当の理由を公開したいと思います。

合宿型の自己啓発セミナー

横に並ぶ女性たちの画像

会社員時代に、カードの分割払いで参加したのが、3日間で20万円相当(宿泊代込み)の自己啓発型セミナーでした。

100名近くの、小学生から大人までが集まる内容で、「人生の目的」「使命」を見つけるための合宿でした。

私はなぜ、会社員時代に貯金もない中で、しかも結婚したばかりにもかかわらず、20万円もする自己啓発のセミナー合宿に参加したのか?

2013年・秋

独立起業するおよそ1年半前です。

同僚や上司が海外で行われる自己啓発セミナーに参加し、1週間後に帰国した様子をみて驚きました。一時的な、超・興奮状態になっていたのです。

一般的にはそういうことへの反応って冷ややかものが多いかもしれませんが、それまでも自己啓発系の書籍を読み漁っていた私は「自分もあのように可能性に向かって、自分を本気で信じなければ!」と強く思いました。

そして、たいてい何かしらのセミナーに参加すると、関連DMが届くようになります。同僚や上司の元に届いた1通のDMがキッカケで、私はとあるセミナーに参加することになります。

「夢が叶うセミナー」というような、あまりにありきたりなタイトルにまったく興味はなかったのですが、せっかくだからという付き合い程度での参加でした。3,000円で、それぐらいなら払ってもいいか、という感じで。

ところがそのセミナーにハマってしまったのです。笑 引き寄せの法則や宇宙の法則を、できるだけ論理的に、量子物理学の観点から説明するその内容に、超左脳系の私はどハマリしました。

そういうことであれば、自分の人生を自分でコントロールする、という意味がよく分かる、といった感じで妙に腑に落ちたように記憶しています。

その場で3日間の合宿セミナーにお申込みはしなかったものの、大事にパンフレットは持ち帰り、結果、次の回の合宿セミナーに、自らの意志で問合せをしてお申込みをしました。

周囲の職場環境と、セミナーの内容、そしてちょうどその時期に、自分も何か大きなことを成し遂げたいと思っていたので、うまく色々なことが重なったのだと思います。

「男は生涯のうちに一国一城の主にならないとダメだ」と、とある学習塾の先生が仰っていたのも、頭の片隅に残っていました。

3ヶ月間の経営塾

チームで団結

次に私が、自らの意志で参加したのが3ヵ月間の経営塾でした。

初回が3日間の連続講座で、翌月と翌々月に1回ずつ講座がある、全5回の経営塾でした。期間中はFacebookの秘密のグループページでのフォローや、参加者同士でのミーティング、そして大量の宿題が課せられました。

その時、私はまだ会社員でした。価格は30万円。私はなぜ、会社員という状況にもかかわらず、経営塾に通うことにしたのでしょうか?

2014年・夏

ホンモノ塾×大崎博之

前述した通り、2014年の前半に私は自己啓発の合宿型セミナーに参加し、自分の人生を信頼するようになっていました。

毎日のアファメーションも欠かすことはありませんでした。「私の人生の目的は、世界中の人々に、愛あるつながりと、わくわくする感情をもたらすことです」。そう自己暗示をかける日々でした。

そうですね。確か、朝起きて10回、夜寝る前に10回、そのように口に出してつぶやき、途中からは「…その使命に従い、何千人、何万人もの人々に貢献しました」という文も加わっていたように思います。

そんな中、副業でホームページの作成代行を始めるようになり、ブログなんかも積極的に書くようになっていました。

…といっても、その頃の収入は2~3ヵ月に1万円程度が入るお小遣いのようなものでした。

当時は、自宅サロンを開業する女性が増えてきているという話をちらほらと聞くようになり、もしかしたら私が日頃本業の方で実践しているマーケティングの知識が生かせるかもしれないと、サロン経営に関する勉強もしていました。

そんなある日、あまりに濃いノウハウを公開しているメルマガで「1dayセミナー」のご案内がありました。確か参加費は15,000円ぐらいで、当時の私としては高額な部類でした。

その少し前に参加した自己啓発の合宿型セミナーの支払いもまだ終えていませんでしたから。

その「1dayセミナー」の内容も良かったのですが、特に良かったのはその日の懇親会。10名程度の参加者だったと記憶しています。みんな自分でサロンを開業して一人立ちしている方々ばかり。唯一の会社員だった私はとても感動していました。

こうやって自分の足で立って稼いでいる人たちがこんなにいるんだ!! もうまるで、夢の世界にいるようでした。会社員として、毎月の給料にすがっている自分が恥ずかしくも思えました。

「俺も…、自分の責任で、自分の人生を生きれたら…。いつか生まれ変わったら、自分も起業を夢見たいな…」

そう何度も言い聞かせました。あくまで来世の話ということにしたかったのです。独立には憧れるけど、そんなのは怖かった。怖すぎて、とてもじゃないけれど踏み切れなかった。それが本音です。

その日の「1dayセミナー」のあとに経営塾の案内はありましたが、とてもじゃないけれど30万円なんて払える金額ではなかったので【不参加】にしっかりと〇を付けて提出しました。

ところがその日の夜、事件は起きます。知人を経由したある治療院経営をする女性から依頼があったのです。

「私の治療院をコンサルティングしてくれませんか?」

私はその依頼に「はい」と返事をしました。私は嬉しさよりも恐怖でした。なんといってもその治療院、年商が3000万円を超えている治療院だったからです。当時の私は会社員で、副業で1万円程度をたまに稼ぐ程度。

ただ、自己啓発に心酔していた私は「はい」と答えることが最善だと思っていたのです。超えることのできない壁は、目の前に現れるはずがない。この壁は超えられる資格があるからこそ神様が用意してくれたのだ!!

そしてその日の深夜、1通のメールを出します。

「本日の1dayセミナーはとても有意義でした。ところで本日お断りした経営塾へのご案内ですが、もしまだ枠がありましたら、どうか参加させていただけませんでしょうか? ちょっと困ったことが発生し、至急ビジネスを学ぶ必要ができてしまいました…」

5ヵ月間の養成講座

カフェでゆっくりする人たちの画像

過去最高の投資額で、80万円ほどを払ったように記憶しています。

一般の人や会社員の方から見たら「異常」に思えるかもしれません。車の頭金にしたり、高級な家電なんかを揃えてみたり、80万円もあったら色々なことができそうですもんね…。

もちろん私も怖かったです。養成講座の説明会に参加した日、想像の倍以上の金額に足は震えました。こんな金額払おうとしているなんて、正気の沙汰か、俺は…、と何度も自問自答しました。

それでも結果的に、私はその養成講座を購入したのです。なぜだと思いますか。

2015年・冬

この年の4月に晴れて独立起業した私でしたが、不安だらけのスタートでした。

実績も人脈もお金もほとんどゼロに等しい中で、無防備にも独立した私は、恐怖しかありませんでした。本当に、本当にガムシャラでした。

ですが、背水の陣で追い込まれれば、人ってなんとかできるから不思議で、2015年の4月~12月の間を振り返ってみると、およそ9ヶ月の中で実に80名の方にセミナーを利用していただき、のべ100名を超える方々へサービスを提供することができました。

ですが、そこにあったのは怖れでした。

実数80名に対し、のべ人数が100ということは、リピート率は2割前後です。

当時のセミナーは2,000円~10,000円のものばかりです。ということは、毎年200~300名の新規集客をしなければ生活もままならないような計算でしたから、本当に恐怖しかありませんでした。

私は覚悟しました。もっともっと、ちゃんとビジネスを学ばなければ絶対に食べていけない。会社員を辞めて独立した時と同じぐらいに私は追い込まれていました。またもや背水の陣だったわけです。

そして実は、その5ヶ月間の養成講座を受講する理由がもう1つありました。

それは、2014年の夏に参加した経営塾を主宰していた塾長の、師匠にあたる人の養成講座だったのです。

「この師匠がいたから今の僕がある」というようなことを、私が2014年に通っていた間も何度も聞かされていたので、気にある存在ではあったのです。ただ、相当なスパルタで、しかも高額なことも知っていたので、雲の上の存在だと思っていたのですね。

そういった背景もあり、私は養成講座への参加を決意しました。

まとめ

宇宙とU理論

高額商品を買うということは、相応の深い悩みや痛みが伴うほどの不快感がありました。

とてもじゃないですが「夢のため」というようなキラキラした動機は存在せず、身を削るほどの切迫感とストレスが私をそうさせてきたように思います。

合宿型の自己啓発セミナーに参加した時も「いま自分を変えないと、一生このままだ」という強迫観念がありましたし、経営塾に参加した時も、早急にビジネスを学ばないと信用問題にかかわる状況でした。

5ヶ月間の養成講座にしても、早急にスキルアップとさらに高度なビジネスを学ばないと生活もままならない、という状況でした。

「自分の意志」+「覚悟を決めざるを得ない環境」

この2つがセットになった時に初めて高額商品を購入してきたように思います。

おまけ

画面脇のヒロさん

ちなみにですが、会社員の頃というのは基本的に「給料」の中でお金のやりくりをするのが基本なので「回収」という概念をなかなか持ち込めませんが、いったん起業しますと稼ぎは自分自身で作り上げる「売上」に変わります。

自分で売上をコントロールできるということは「回収」という概念が生まれます。おかげさまで、どんなに高額な支払いを繰り返してきても、必ず2~3ヵ月の内には投資費用を「回収」することができました。

「回収」って、どうやるか知ってますか?

かんたんです。

「稼ぐ」ってことにフォーカスするんです。集中するんです。

きっと多くの人は「好きなこと」「やりたいこと」を仕事にしようと頑張ると思うんです。そしてその結果、思うように稼げないと苦しむようになる。

これ、順番間違っているだけです。

起業を志す人というのは、「好きなことで稼げている人」への憧れってパターンが本当に多いです。

でもその状態って、第3ステージなんです。

第1ステージは「好きなこと・やりたいこと」に打ち込む。でも稼げない。

第2ステージは「稼ぐことに集中」する。そして悶々とする。

第3ステージは「好きなことで稼げる」ようになる。

こんな風にステージが分かれていることを知らないから「回収」ができないまま、ステージを変えることもできずに挫折していく。そのパターン、本当に多い。

でも、それぞれのステージがあることを知っていれば、焦らずに着実にステップを踏めると思う。

なので、頑張って。私も、もっともっと頑張ります!

ABOUT ME
ヒロさん
「美意識のある経営と、文化を生み出す起業術」をテーマに活動中。法人向けnoteオウンドメディア研究家。
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