自分のビジネスを成功させるためのキッカケとして起業塾や経営塾を利用する人はとても多いもの。
そういう中で、パレートの法則で言われるような2:8の現象がセミナー業界の中でも起きていることをご存じでしょうか?
今日は成果を出せる2割側の人間になるためのお話をします。
お金を払えば受講できるとは限らない件
2割の人間しか成果を出せない。
そういった状況がある中で、クライアントが成果を出し続けるための、ある重要な取り組みがあります。それは…
講師(コンサル)側が、受講生を “選ぶ”という行為です。
例え受講料を支払ったとしても「この人に成果を出せることを難しい」と判断されると、例えお金を払うと主張しても経営塾や起業塾を受講できないこともあります。
講師(コンサル)側も、ビジネスとして行う以上は実績が必要ですし、なによりお客様のためにもなりません。
そのため、体験コンサルのような場面でしっかりと面接が行われているケースは少なくありません。
では、どういった人が面接に受かり、どういった人が面接で落ちてしまい成長への階段を外されてしまうのでしょうか?
面接が通る人、落ちる人の3つの違い
具体的に分けると3つのパターンで受講生を区分することができます。ここからは、それら一つひとつを丁寧に見ていきましょう。
高確率で成果を出すパターン
まず一番受かりやすいのは「間違いなく成果を出せる」という確信が得られた場合です。
よく経営(起業)塾の期間中に受講費を回収してくださいという謳い文句がありますが、実際に回収に至る人というのは案外最初に会った瞬間、話した瞬間で分かってしまうものです。
要は、
売れる商品があるし、見込みのお客様もいるという状態の人。単純に戦略的なミスがあるだけで、本人のビジネスマインドは十分に高く、ほんの微調整でうまく人。
こういう人はむしろ、講師(コンサル)側からすると、お金を払ってでも参加して欲しい人たちの種類に分類されます。
受講後1ヶ月でいきなり大きな変化をしやすいのはこういうタイプの受講生です。
講師側もコーチングのような “引き出す作業” をするだけで、本人たちは勝手に気づき成長していくのでラクなのは間違いありません。
成果を出しやすい人たち
もっとも高い確率で成果を出す人たちには「コーチング」的な気付きを促すことで勝手に成長して成果を出します。
だが、そういう人たちは全体に2割ほどしかいないのが実情で、逆に考えれば、10人中2人は、究極のところ講師やコンサルが何もしなかったとしても一定の成果を上げる、ということです。
では次に成果を出しやすい人たちとは?
それが「素直な実践者」たちです。
ビジネスの土台がなく、基礎知識がないためにうまくいかなくなっている場合、それを解決するのはコンサルの側からしても難しいことではありません。
単純に教えること(ティーチング)によって理解を増やし、素直な行動と実践によって本質を習得していくプロセスを踏みます。
初期の段階は「知らない」を「知る」ために、一見は依存しているようにも見えますが、ある段階から自立して考えることができるように指導していけば問題はありません。
まずは一歩目の成功体験が必要で、そこから人は多くを学びます。
素直な実践者は成果を上げるだけでなく、先生という存在に対し尊敬と憧れの両方を持つことも多く、アシスタント的な立場で先生のフォローにその後入る可能性も高いものなのです。
成果を出しにくくなる残りの8割の人たち
表現さえ間違えなければ、この8割の層の人たちにもっとも必要なものは “再教育” の場であるということ。
とにかく “自己流” に染まっていて素直に実行できない場合は成果が出にくくなります。
そしてそれ以上に厄介なのが、そもそもの起業マインドが備わっていないところに危険をはらんでいます。
成果の出ない8割の人たちはどこへ行くのか?
もっとも典型的な例は「やり方」を学ぶためにセミナー渡り歩くことになる、いわゆるセミナージプシーという状態です。
ただし、講師(コンサル)との相性もあるため、自分により合う人(場所)を見つけることも重要な行為に違いはありません。
ただ、“やり方” に注力しすぎるあまりに、“在り方” が疎かになることは避けなければなりません。あなたのやり方ではなく、講師側の在り方です。
成果を出させる講師側の “在り方”とは?
ある人は、ノウハウを教えない講師として君臨し、ある人は、厳しく叱ることを大切な方針としている。
ある人は、コンサルしないコンサルとして君臨し、ある人は、徹底的な寄り添いと支援を方針とする。
成果の出ない8割の人間が “やり方” を求めるように、成果を出せない講師もまた “やり方” に意義を見いだします。
ですが、双方にとって大切なのは、やり方ではなく、“在り方” なのです。
やり方に注力しすぎるコンサルタントから学べるのはあくまで手段であり、それをクライアント側が使いこなせるかどうかは賭けになってしまいます。
そうではなく、その人に合ったやり方で、その人が必ずやり遂げることができるという信頼を持って指導するからこそ、クライアントは成功します。
もし自分の依頼しているコンサルタントが「やり方」「手段」だけに固執している場合は注意が必要です。
まとめ
成果を出す2割の人間になるためには、講師(コンサル)へ依頼する前にすでに多くの失敗を繰り返してきた実践者であり、同時に、素直に行動できる『型』を守れる在り方が必要になります。
実は成果の出ない行動を取り続け苦しんでいる個人起業家たちは数多くいます。
でも、覚えておいてください。
素直であることを大切にし、我流にこだわることをしなければ、あなたのありとあらゆる活動はすべて財産となります。
試した手法やメソッド、それによってもたらされた結果というデータは大きな財産なのです。
学び続け、行動し続けた歳月は決して無駄になることはありません。
あとはそれらの財産を適切に処理できるように自らが成るか、講師やコンサルタントに依頼するということが次の一手に挙げられるかもしれません。
その時にはもうあなたは、成果を出せる2割の人間へと成長していることでしょう。
結局は、マインドの在り方に答えがある、ということになるわけです。