2008年の5月に日本語版のfacebook がリリースされてからもう10年以上の時が経ったことになります。
当初はその拡散性の高さや実名登録による信頼性の高さが注目のSNSでした。
日本では商用的利用、特に集客ツールとして広がりを見せましたが、2018年頃からはその仕様(アルゴリズム)も急激に変わりました。
今日は「2019年」におけるfacebook 利用のポイントをまとめていきたいと思います。
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集客や販売の期待はもうできない
古いイメージのfacebook集客は、セルフブランディングを兼ねた投稿をしながらメルマガやLINE公式アカウントなどの販売ツールへ登録を促す方法です。
場合によっては直接セミナーやイベントのご案内をすることもあったと思います。ですが現在の「facebook アルゴリズム」は、そのような方法が向かなくなりました。
現在は「拡散」ではなく「つながり」「関係性」を重視する仕様へと変更されています。
Facebook社は当然、ユーザーに長い時間利用してもらうことで広告のクリック率を高め、そして収益を上げることを目的としています。ボランティアで運営しているサービスなわけではありません。
そしてそれを世の中的なニーズに当てはめると、拡散されて知らない人の情報が目に飛び込んでくるよりは、近しい人たちの近況を知りコミュニケーションできることに価値を求めるようになっているわけです。
これは2018年も同様のことでした。それでは2019年には加えてどのような対応が必要になるのか、見ていきたいと思います。
2019年のfacebook集客は2パターン
私は2019年のfacebook活用においては2つの路線に勝ちパターンが潜んでいると考えています。
それはこちら↓
- オンラインサロンとしての利用
- BtoBの認知活動としての利用
もちろんこれまでのように、個人が個人に対して認知活動や集客活動をすることができなくなるわけではありません。
しかしその効力はもはや弱く、すでにこれまでに十分にfacebook を活用してきた人であったり、リアルでのつながりや人脈が豊富な人でない限りは、その効果はあまり望めないと思っています。
つまり、これから起業したいと考えている人が「集客ツール」として使うには、もはや不適切なものになってしまったと私は考えています。
一方で可能性があるのは、この2つのパターンであり、2019年の流れを汲んだものになると思います。
- オンラインサロンとしての利用
- BtoBの認知活動としての利用
くわしく見ていきましょう。
オンラインサロンとしての活用
メルマガ集客はまだこれからも使える! という見方がある一方、メルマガはもうこれから参入する場合にはかなり厳しい、という見方もあります( すでにメルマガリストが十分にある人であれば、もちろん存分に活用していくべきです)。
そこで新たな方法として注目を浴びているのが「LINE」なわけですが、実はそれ以上に「facebookグループ」の機能が大きな可能性を秘めています。
それが「オンラインサロン」としての活用です。
現在は「モノやサービスが売れなくなった」と言われている時代です。そしてその代わりに「体験」を求める声が多くなりました。
それを体現している一つの方法が「オンラインサロン」というfacebookグループ機能を使ったコミュニティの運営です。
すでに知識やノウハウといったものに対しての情報価値はゼロに等しくなっています。ですが一方で「人(そのもの)」という情報の価値は高まっています。
いまは、“何を教わるか” ではなく、“だれと何をするか?” へ大きくシフトしています。
最近の実例でいうと、これまでメルマガ集客を中心に活動していた講師が、発信先をすべてfacebookグループ内の「無料オンラインサロン」へと移し、そこでより密な関係性を見込客や既存客と作りあげる施策を取り始めている人たちがいます。
他にも、Twitter などのより拡散性の高いツールでフォロワーを増やし、そこからfacebookグループの「無料オンラインサロン」へ人を集め、そこでコミュニケーションを取り始めるような取り組みも行われています。
「オンラインサロン」といえども、実際はリアルでの交流がまだまだ中心的です。
グループ内でのやりとりや、プロジェクトを「slack」などで進める一方、関係性の構築に関しては定例会をオフィスで開催したり、定期的な飲み会などを重ねるなどをしてコミュニケーションを取っています。
こうした、オンラインだけでは完結しない、リアルとの融合が2019年はより加速すると見込まれます。
「ネットだけでどうにか集客したい…」という発想は今後、時代おくれになる可能性も示唆されます。
BtoBの認知活動としての利用
これまでは「情報商材ビジネス」や「ネットビジネス」をする一部の人たちが個人への販売目的に、認知・集客活動を行うためのツールとしてfacebook が使われてきました。
ですがそれもいまでは <流行遅れ> です。
関係性の近しい人たちとのコミュニケーションツールとしての活用が中心的ないま、個人への販売目的の活用はあまりお勧めはできません。
では、もうfacebookに投稿する価値がなくなったのかといえばそうではありません。
1つめの施策としての「オンラインサロン」の展開のほか、BtoB(対法人ビジネス)の場合にはまだまだ有効です。
具体的な事例としては、セミナーや講演、研修活動の様子を発信し続けることで、取り引きしている企業以外からのオファー(講演依頼や研修依頼、執筆依頼など)が増えているケースが報告されています。
特に行政のお仕事がfacebook 経由で知られていくケースなどもあり、その可能性はまだまだ計り知れません。
その背景には、facebook自体が日本では40-50代の男性を中心にアクティブユーザー(頻繁にログインしているユーザー)が存在しているということもあると考えています。
決裁権のある中小企業の社長や取締役の方であったり、行政の上層部の方々、個人事業主として店舗を運営しているオーナーなどは、まだまだfacebookを活用していると予想されます。
一方で若者(10-20代)を対象にしているビジネスではfacebook はかなり不利になっていますので、そのあたりの特徴も踏まえながら活用すると良いのかなと思います。
さいごに
今はfacebook に限らず、SNSの傾向自体が「拡散」から「つながり」「関係性」「コミュニケーション」へと移行しています。
そして何よりSNSというのは「流動的」なツールです。
この記事を執筆している時点でもInstagram の「IGTV」や「ショッピング機能」などが注目を浴びていたり、新機能が追加されたり、とにかく流動的です。
いつまでも流行や最新を追うのではなく、自分の中に確固たる確立したビジネスを作ることを忘れずに取り組んでもらえたらと思います。
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