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価値観・考え方

コンサルを雇ったら守りたい『5つのルール』

「私、このコンサルティングを活かせていない気がします…」

そんなお悩みをクライアントから実際に頂くことがあります。大概そのようなお悩みが発生するときというのは “思うような結果が出ていない時” なんですね。

ですが、外から客観的に見てみるとうまくいっていることもあれば、ビジネスとはまったく関係ないところの問題を持ちこみ、気分的に落ち込んでしまっていることもあります。

そのような状態を未然に防ぐための『コンサルを雇ったら守りたい5つのルール』をまとめましたので参考にしてみてください。

ルール1:決めたことを形すると決心する

通常コンサルティングでは、求めるゴールに対しての “行動できる1歩” を明確にしてその日のコンサルを終えるのが通常です。

もしもその日のコンサルティングを終えた段階で「ところで何をすればいいの?」という状況であれば、まだその日のコンサルティングが完了していないことになります。

難しい案件の場合は次回持ち越しということもありますが、個人起業家の場合はほとんどそういうこともなく、まず挑戦できる1歩の明示は行われるはずです。

そうしたら、次回のコンサルティングまでにその1歩を必ず踏み、絶対に1歩前に進めるということが大切です。

「コンサルティングを活かせていない…」と悩みほとんど多くの場合が、お互いにコレをやりましょうと決めた1歩目すら踏めずに次回のコンサルを迎えてしまうことに原因があります。

1歩さえ踏めていれば、成功または失敗という “結果” が得られているはずです。

結果さえ分かれば、修正も次への展開も含め、ステップが踏めます。何もしなければ何も動かないのは当然です。

必ずその日のコンサルティングは、次回までに何をするかという具体的な行動の合意を双方で確認してから終えるようにしましょう。

ルール2:ビジネスと自分の感情(気分)を分ける

ビジネスの基本的な目的は利益追求(売上)です。そのためにもっとも最適な方法は、自分をまるでロボットのように無感情にやるべきことを淡々と進め、目的に向かって真っ直ぐにブレないことです。

通常コンサルティングでは、売上を作るための最適な方法を決めていきます。ただし、それを実行するかどうかの最終意思決定は、個人起業家であればご本人が行いますし、企業であればプロジェクトのリーダーなどのトップが決めます。

どんなに優れたコンサルタントにお願いしても、それを実行する個人(または組織)が抜本的に変革しない限り意味がありません。

当然、依頼者側にそういった精神的に未熟な部分があり、徐々にそういった感情(または気分)の部分に問題をすり替えていくと、売上という結果には結びつきません。

行動できないという現象は、すぐに実践できる一歩を提示できなかったコンサルタントに問題がある場合もあれば、一方で依頼者側の精神的な未熟さが影響することも多分にあるわけです。

ルール3:PCの知識やスキルを別問題として切り分ける

基本的にビジネスコンサルティングをする場合は、何をどのように進めていくと効果的か? そしてその方法論は? など話を中心に進めていきますが、当然その中には、”ブログの使い方” ”パワーポイントの使い方” ”SNSの設定の仕方” などは含まれないわけです。

もちろん依頼したコンサルタントのサポートメニュー次第では、そういった補助もありますし、ブログコンサルなどの特化したものであれば含まれることでしょう。

ただし基本的には、PC操作や基本的なツールの扱いというのは自分で学ぶか、別の方(それこそブログコンサル、資料作成コンサル)へ別途依頼することが大切です。放置なんてもっての他です。

というのも、純粋にコンサルティングの時間がムダになってしまうのでこのようにお伝えしています。

ビジネスで成果を上げるための相談をしているのに、ワードの扱いに10分も20分も使っていては、当然ビジネスが前に進みません。

課題をしっかり切り分けて相談する。その意識を持つようにしましょう。

ルール4:自分の解釈で行動をねじ曲げない

基本は言われたことをそのまま実行することが大切です。

もちろん、どのコンサルタントに依頼するかという前提の部分が大切なのは言うまでもありませんが、誰に依頼したとしてもまずは素直に言われた通りに実践することが大切です。

たまに、本当に不思議なのですが、コンサルタントに依頼しておきながら自分の考えを一切曲げない方がいらっしゃるようです。(私のところへはあまり来ません…というか、そういった気配がある人は面談で落とすので…)。

「まずはSNSで情報発信をしましょう」と伝えても、口コミや紹介だけで頑張りたいとか言ってみたりするわけです、自己解釈で行動したがる人というのは。

これまで自分のやり方でうまくいかなかったからコンサルタントに依頼したのに、それでもなお、自分のやり方に固執してしまい、執着を手放せないままでは成長はないでしょう。

そういう方は不思議と、成長もなければ退化もせず、いつまでも同じところにいる傾向があるようです。

ルール5:自分の頭でしっかりと考える

ルール4の自己解釈の問題と混同してしまうかもしれませんが、自己解釈するのと、自分の頭で考えるのはまったく別の話です。

どんなに優秀なコンサルタントに依頼して、どんなにたくさんのデータを事前に渡したとしても、現場にいるのはあなた本人です。ビジネスというのは基本的に、お客様の求めるニーズに対して商品(価値)を提供するシンプルなやり取りです。

「コンサルタントの人にこう言われたのでコレやってます」というスタンスのまま、自分で改善行動や修正行動を取れない人というのは場合によっては他責をして自分を正当化する傾向があったりもします。

現場のニーズを見ながら、コンサルタントからのアドバイスを活かしていくには起業家としての自頭力というか、素地がある程度必要です。

誰でも起業家には成れますが、続けることは難しい働き方です。

人間の特性として、枠や制限の中でパフォーマンスをより発揮できる人もいます。こういう人は学校での成績が良かったり、企業組織の中で働くことに向いています。

起業家というのは自分で仕事を創り、顧客を生み出すという創造的な在り方です。自分の特性と合っていない、つまり自分の頭で創造するという人間特性、資質がなければ、どんなに優秀なコンサルタントを雇っても結果を出すことは難しいでしょう。

まとめ

ここまで書く中で改めて思ったのは、自分とコンサルタントの相性の見極めは、考えているよりも重要だなということです。もしくはサポート内容との相性です。

残念ながら起業初期、起業1年目というのは、分からないことが分からないというほど知識が不足しています。正しい情報を選ぶことさえできないほどに知識不足です。

世間からは、情報弱者という悔しいレッテルを貼られます。

ですが、それすらも失敗を通してでしか学べません。行動しなければ何も学びもなく、成長もなく、前進もありません。そう考えると、ここで書いたようなルールを意識しながらも、自分がもっとも成果を出せるパターンを見つける旅の途中であることは覚えておく必要性がありそうです。

そう考えると、どうやら『失敗』という概念は存在しなさそうです。

Aという失敗を経験しなければBに到達できない。そんな風に人生は設計されています。思った成果が出なかったからといって失敗かというと、そうではないのです。

非常に短期的な視点で物事を捉えるから『失敗』という概念が生まれるのであり、長期の視点で見れば全てのものごとは『成功』のプロセスそのものです。

なんだったら、人生そのものにゴールはなく、最後の最後まで『プロセス』です。

もしもコンサルティングをうまく活かせていないと悩んでいたら、上記のルールを意識しながら、同時に『失敗』というものはこの世に存在しないということを思い出しながら精一杯に行動していくことをしましょう。

思い描いた未来は、あきらめなければ手にできるようにこの世は設計されています。

ABOUT ME
ヒロさん
「美意識のある経営と、文化を生み出す起業術」をテーマに活動中。法人向けnoteオウンドメディア研究家。
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