コラム

「SNS起業2.0」で始めるコア・ブランディング戦略

美意識のある経営と、文化を生み出す起業術。

今日は本題に入る前に 少しだけ昔話をしたいと思います。

クリス・ギレボーの 『1万円起業』という本はご存知でしょうか。

本当にタイトルの通りで、 これからは資本金1万円あれば 自分の事業をおこせる、という内容の カジュアルな起業ハウツー本です。

当時会社員だった頃の私は、この本から希望や夢を与えられた ことを今でも忘れません

今であれば「そんなうまい話はないよ」というのが普通にわかりますが、当時は本当に情報弱者でしたから。笑

そういう想いから少しずつこの「SNS起業」という世界に触れていくことになりました。

夢いっぱいでスタートした2014年のあの頃。それが2017年頃には「絶望」へと変わり、「SNS起業」は世に広めてはいけない……。とまで思うようになりました。

どんなに美しい想いをもってサービス提供ができたとしても、構造的にどうしてもよろしくない、、ということに気づいてしまったのです。

根幹に「啓発」がある以上、私たちはどんなに想いをもってビジネスをしたいと思っても、ある一定の確率で「搾取構造」を誘発してしまう危険性をもつのがこの、SNS起業なのです。(と私は結論づけました)

ただ一方で、さまざまな角度から見れば見るほど、「SNS起業はどうやら最先端」だったりするのです。

BtoBマーケや採用、PR領域、などなど。

どこと比べても、SNS起業の本質は先を行っている…。(ヒロさん調べです)

ということは。

SNS起業の考え方そのものをアップデートさせていくことで、このどうしようもない構造を超えていくことができるのでは? と思ったわけです。

SNS起業を「1.0」から「2.0」へバージョンアップさせる方法とは?

その答えを導くためにも、まずはこれまで(そして今も)続いているSNS起業1.0が、まず何なのかを定義します。

一言でいうと、「啓発によってファンを作り、売る」というビジネスモデルです。

ここでの定義は、

  • 啓発…知らないを知るにする
  • ファン化…憧れや権威性を作りタテ構造をつくる

とします。

 

その手段としてSNSを集客ツールとして活用する人たちを総称して「SNS起業家」といいます。

先ほど、一定の確率でSNS起業は搾取の構造を誘発してしまう危険がある…と書いたのですが、かんたんにそのロジックを話すと、

・啓発が前提にあるので、知らない状態の人を知っている状態に引き上げる

・ファン化が前提にあるので、カリスマとファンというタテ構造になる

が生まれます。

そしてSNS起業のほとんどは、目に見えない「無形サービス」を扱うことが多いです。

つまり、

「所有できないものであり、利用によって体験するもの」

という前提が生まれます。そのため一番ヤバイのは、

========

知らない人がまだ十分に知らないという状況でサービスが売れてしまい、所有できないので手元に何も残らず、かといって利用によって満足のいく体験もできなかった

========

を誘発してしまうことです。

これは売り手側に責任があるケースと、買い手側に責任があるケースとありますが、今日はそんな話をするつもりもないのでここからは本題に入ります。

SNS起業のバージョン2.0は一体どういうものか?大切なのは、「啓発とファン化」を取りのぞくことです。その上で時代の流れに合わせ、「所有ではなく利用による体験」を推し進めます。

キーワードは、「社会との再接続」になります。

「啓発によって引き上げる」「ファン化によってタテ構造を作る」というのがそもそもまずいので、「同じ文化をまとめ、編集する」というキュレーティングが大切です。

私は茨城の田舎育ちで、今もなんやかんやあって茨城に住んでいます。

田舎なので古い「共同体」がまだまだありますが、それらと接続したままの地元の人間もいれば、私のようにWeb を使って、

同じ価値観・思想・文化をもつ人たちと再接続して暮らす人たちも世の中にはいるわけです。

では、なぜ私は社会との接続を一度切り離し、もう一度「再接続」できたのか?

それは、「思想があり、美学があり、文化を醸成してきたから」に他なりません。

参考:アルファ世代を視野に入れた「文化と起業」

 

ではそれをどこでやってきたか? というと、「メディア」です。

SNSやブログ、YouTube、メルマガ、LINE@ というようなメディアの中で思想や美学、文化を伝えてきたわけです。今や、文化とメディアの境界線はありません。

この流れはいま、

ビジネスのあらゆる業界で起きているもう止められないトレンドのひとつです。

 

…ほら、面白いでしょ?

私たちがSNS起業でこれまでやってきたこととかなり似ています。

ただ私たちがズレているのは、「啓発によって引き上げる」「ファン化によってタテ構造を作る」という、宗教団体的なタテ社会を作ろうとしてきたことにあります。

「SNS起業2.0」では、このようなズレを修正します。

もう一度、「再接続」します。

 

・何のためにメディアをやるのか?

→同じ文化をもつ人間と再接続しやすくするためです

そのためにどうすればいいか?

→思想や文化を深めるための対話をすることです

どうすれば売れるのか?

→徹底的に「言葉にする」ことで文化に形を与えること

→言語化した文化を各SNSの性格に合わせて切り取ること

→サービスに文化を付加して「広められる人」になること

 

これの何が「1.0」のSNS起業とちがうのかというと、啓発をそもそもの目的にしていないという点です。

そういう意味では、自分の世界観を追及しているフォトグラファーさんがいるとして、その人の写真をみて「あ、この人に撮ってもらいたい」と思われてご依頼がある場合は、「SNS起業2.0」と判断できます。

じゃあ最後に、具体的に何をしたらいいの?という話をして終わりにします。

まずは思想や文化の醸成です。

これは「言語化」によって行い、「行動」によって醸成されていきます。何をやったか、何をしなかったか、です。

Twitter の攻略ノウハウが出回ったとして、それをやる人とやらない人が出てくると思いますが、この「なぜやらなかったのか?」が思想や文化につながります。

そしてこの言語化を「メディア」でしっかりと伝えることがめちゃくちゃ大事です。

そのためには各種SNSの性格を知る必要があります。これまでの集客のための発信とはわけがちがいます。(詳しい理由はまた別の機会に)

そして、同じ思想や文化をもつゆるやかな仮想的コミュニティが成立したとき、メディアやコンテンツを使った、「社会との再接続」がはじまります。

今、これまでのSNS起業1.0をやってきて、集客ができないとか売上が伸びないと悩んでいる人たちの一番の欠点は、

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起業ノウハウは知っているのに、自分たちの文化が育っていない。もしくは文化を言葉にできていない。

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に集約されます。課題は、

思想や文化を深めるための対話パートナーの不足と、それを言葉にできる人間が少ないということだと思います。

売上がどうとか、 稼ぎや儲けがどうのとか、 そういうんじゃなく。

自分の事業がたとえ小さくても社会に貢献できて、ロールモデルとして見てもらえるような そんな誇りある生き方をすることが大切です。

 

これらは、「消費されないコンテンツ」という考え方とも密接に結び付くものだと考えています。

ゆうこすさんがアイドルからまだ脱皮できていなかった頃のことを振り返り、「アイドルは消費されるコンテンツだ」と言っていました。飽きられたら終わりってやつです。

私の読みでは、これからは「短期」よりも「長期」がスタンダードになると考えています。

ただこれは、「同じことを淡々と」という意味でもなければ、「軸を変えながら短期での波乗りを繰り返す」でもなく。

「軸を通しながら時流に合わせながらアップデートし続ける」という意味です。

aeru さんが伝統文化を守るのではなく、ロボットやテクノロジーまでを想定しながら事業を作っているのをイメージしてもらうと分かりやすいと思います。

※aeru さんがわからない方はこちらを読んでください↓
株式会社和える(aeru)京都で伺ったソーシャルインパクトのお話

 

「消費されないコンテンツ作り」については、トークンハウスさんの取り組みが事例にあがることがあります。
https://note.mu/55kengo/n/n786888c8cc86

本人は何も生みださず、あくまで場の提供、プラットフォームを提供することが「消費されないコンテンツ」とここでは定義されています。

最初は「なるほど~」と思いましたが、やっぱりそれはコンテンツとは呼べないでしょ! とトンチをくらった気分になりました。笑

そこで私が考えた「消費されないコンテンツ」は、やはり「文化」である、ということです。

文化は消費されないばかりか、どちらかというと「醸成」されていきます。こちらの方が私の考える「消費されないコンテンツ」に近いのです。

 

この記事は、「啓発してファン化して、売る」という「1.0」の構造を破壊し、「文化を醸成し伝え、参加してもらう」という「2.0」を創造するための理解を促すことが目的です。

私がよくご紹介させていただいている最所あさみさんが、こんな素晴らしい記事を書かれていました。

ブランドは『参加するもの』になっていく

 

「SNS起業1.0」は意図的にファン化を作り上げるものですが、これが「2.0」になったとしてもファンができてしまう、ということは十分にありえます。これは避けられないと思います。

ファンはいるんだけど、ファン化は目的にしていない…、ということを言語化できずにいたときに最所あさみさんのこの記事を見つけました。

あくまで、「参加してもらう」という感覚で、お申込みをしてもらうというより「招待状を送る」というこの感覚。これが「SNS起業2.0」のヒントになるような気がしています。

今回の内容のコアは繰り返しになりますが、「文化を醸成し、社会と再接続する」です。もうちょっと平たくというと、「SNS起業1.0」から毒を抜く感じです。笑

先日、川嵜さんという方がメルマガで実に興味深い発信をしていました。

2014年頃に「あーあ、またこのパターンか…」というお決まりの流れがあったと。

強み発掘をしてもらって、どうやら私には子育て系の強みがあるっぽいぞ。そこで子育てに関する資格や養成講座でのトレーニングを経て独立。さあ起業だ、あれ、でも集客できないぞ?

ということで、起業塾やコンサルにお金を払う。。。

このパターン、私もものすごくたくさん見てきました。最初は本当にそうなんだと思い、
頑張って支援してきましたが、ほぼ100発100中で、みんな活動を休止します。

「あれ、私がやりたいことと違うかも」と。

そりゃそうです。強み発掘とかで資質がありそうなものを他人に見つけてもらって、協会や養成講座で他人が作った理念を強制インストールさせられて、そして独立。

うまくいくわけがありません。自分の「文化」を1ミリも感じられません。大なり小なり、これと似たようなことが起きていたのが「SNS起業1.0」です。

これも経験だ、と前向きに捉えて次に向かえるような人格のある方であればまた次のステップに行きますが、「詐欺にあった!!」と捉える人もいるわけです。

買い手の責任として「誰でも稼げるようになります」と謳っていた人なんかはこういうところから訴訟問題になったりとか、けっこうあったように思えます。

一方で自分たちの文化を持ち、それをメディアで表現することできる人というのは、そのメディアを世界に発信することで、

  • 出版の話がくる
  • 起業準備段階で2件の法人契約が進む
  • バックエンド商品へのお申込み率が増加

みたいなことが続々と起きたりします。

文化というのは、対話によって思考や哲学、美学などが深められ、それを行動によって醸成していくものなので、そういう方が文化をちゃんと表現することができれば、こういう成果が生まれるのはそれなりに必然です。

ただこういう成果を外に打ち出してしまうと、「1.0」の人たちが集まりやすくなってしまうというジレンマもありますが、それだけ「文化」があり、それをもって「社会と再接続」すると、2019年もそれ以降も事業を続けていける可能性が高いと私は踏んでいます

かつて「SNS起業1.0」の、ある側面にはパート主婦が時間に縛られずに月8~10万円をつくる、みたいなところもあったと思います。

ですが、「SNS起業2.0」は、私のイメージだと、事業拡大は目的にせず売上規模が例え月8~10万円でも社会にとってのロールモデルになっていれば良いと思うのです。

それが結果的に、大きな事業へと「拡大してしまう」ということなのだと思います。

写真は未来への贈り物。“幸せ”という感情をLovegraphが写真に残す理由。

 

さいごに:

「なんとなく感じていること」が言語化されると気持ちいいですよね。

しかも気持ちいいだけでなく、今度からその感覚をコントロールできるようになるわけです。

さて、今日の記事を書くにあたり、私が参考にしたソースがあります。それが「最所あさみ」さんという方のnoteです。

いくつか紹介しますので、今日私がこの記事に書いたようなこれからのビジネスのあり方を深く自分で理解したい方はぜひ一読をお勧めします。

 

 

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