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パーソナルカラーの資格で起業はできるのか?

お茶女子の画像

これはパーソナルカラーや骨格診断に限った話ではありませんが、個人で起業をする時に絶対に考えておきたいのが、「このビジネスで高単価の商品は作れるだろうか?」という視点です。

少なくとも、10万円~30万円の価格帯の商品を持てるかどうかがビジネスを継続する上では非常に重要なポイントとなります。

パーソナルカラー&骨格診断の資格で起業はできるか?

パソコンを使って打ち合わせする女性の画像

この分野での一つの成功事例は、お客様に「変わりたい」という明確な願望があり、それに沿って魅力アップをさせていくために「メイク」「ショッピング同行」「ヘアスタイルアドバイス」「内面の磨き方」「立ち振る舞い」など、いくつかをピックアップしてコースにする方法です。

その形式であれば長期でかかわることが可能なため、1回の受注金額を高めに設定できます。

では反対に、起業に失敗してしまうケースにはどんなことが考えられるかを見ていきましょう。

カラー診断や骨格診断をメイン商品にしていないか?

本に囲まれながら撮影される女性の画像

一般的には、養成講座なるものを卒業すると、パーソナルカラーや骨格診断をサービス提供できるようになる権利が得られます。

これで晴れて起業家の仲間入り! そう思ってしまうが、ちょっと待った。

まず疑って欲しいのが「そもそもなぜ養成講座があるのか?」という視点です。

多くの場合、商品そのものだけではビジネスが成り立たないため、高額商品としての養成講座が作られた、という背景をまず考えて欲しいのです。

パーソナルカラーや骨格診断という、いわゆる『診断』だけの場合、どうしても単価を取りにくいのが実情です。せいぜい、8,000円~20,000円の範囲での商品提供になりがちなだけでなく、リピート性も薄くなります。

「診断してもらったんだから、あとはもうお願いすることはないですよね?」

という具合に。

セールス力の問題もありますが、基本的に養成講座を卒業したばかりで『起業』『ビジネスモデル』『事業計画』みたいな言葉が聞き慣れない頃というのはどうしても1回のサービス提供で満足してしまい。そのあとのセールスを怠ってしまう傾向にあります。

ただでさえサービスの再購入の意識づけが難しいパーソナルカラー診断や骨格診断というのは、単発で商品(サービス)の売り切りで終わってしまうことも多々あり、ビジネスとして成り立たなくなりやすい分野なのです。

なぜ商品(サービス)を単発で売ってはいけないのか?

窓辺に座る女性の画像

1~2万円の単発商品を売って満足してはいけない理由は、冷静になれば誰でも分かると思います。毎月あなたが稼がなければいけない売上はいくらでしょうか?

副業であれば気にする必要もないかもしれませんが、完全に起業してしまったとしたら最低でも生活費の30万円にプラスして事業の運営費を稼ぐ必要がありますよね。

商品がもし1万円だとすると、毎月30人以上のお客様を集めるということになるし、年間にすると360人…。

正直、起業1年目からそんなに集客することは相当難しいし、何よりも非現実的です。

だからこそ30万円ぐらいの商品(サービス)を毎月1~2人に売れるようなビジネスを組み立てる必要があるのです。

そういう意味で、このパーソナルカラー診断&骨格診断というのは、ビジネスを持続させていくという意味では一工夫が必要になる、と言えます。

コンサルティングをミックスすることで解決させる!

成功の秘密を知る眼

上記の単発商品問題を解決するのが『コンサルティング』というサービス要素を加えるという工夫です。

お客様が自分の魅力をアップしたい背景を探ることに成功すれば、普通に考えて『診断』でサービス提供を完了させてしまうということはある意味で不親切になります。

ビジネスで身だしなみを整える必要があるのか? ステージに立つ身として身なりが大事なのか? それとも恋愛などの場面で自分の魅力アップが必要なのか? 人によって目的はさまざま違うはずです。

最初に『誰』をお客様にし、どんな『悩み』を持っているのかを特定する必要がりますよね。

それによって、あなたがパーソナルカラー診断と骨格診断を施した先に描いた、お客様の理想の未来を一緒に共有することができるのですから。

コンサルティングとは問題解決という意味。

お客様の現在と、得たい未来の間にあるギャップ。それを課題と言います。

その課題を一緒に解決していくコンサルタントとしてサービスを展開することで、この記事の冒頭に紹介したような『魅力アップコース』などのパッケージ商品を高単価でご案内することができるようになるのです。

まとめ

計算式の手帳

パーソナルカラー診断や骨格診断に限らず、世の中の養成講座で多く伝えられているものの多くは、”それだけではビジネスとして成り立たない。成り立たないからこそ、養成講座という高額商品を展開している” 、という事実を思い出して欲しいのです。

養成講座を卒業したあと、自分はどんな商品を持つことができ、その価格帯はいくらなのか?

高単価の10~30万円のサービスを提供することができるような余地があるのか? ぜひそこを考えてから起業して欲しいと思います。

もちろんこれが、個人起業家の域を脱して会社組織にするのであれば話はまた違うでしょう。

だけど、もしもあなたが個人起業家としてこれらの養成講座で手にした資格で起業を考えるとしたら、その収益モデルをぜひ検討してから起業することをお勧めします。

今回の『パーソナルカラー診断&骨格診断』に関しては、コンサルティングという別の要素をプラスすることで、個人起業家としても十分にビジネスを展開することができるという一例でした。

起業にあたり参考になれば幸いです。

ABOUT ME
ヒロさん
「美意識のある経営と、文化を生み出す起業術」をテーマに活動中。法人向けnoteオウンドメディア研究家。
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