起業・ビジネス理論

なぜ、メンターからノウハウを教わる行為は、もう時代遅れなのか?

投稿日:2017年5月2日 更新日:

時代遅れを象徴した植物の画像

私の肌感覚として、2008年のリーマンショックをきっかけに、一部の人間がネットを活用した起業モデルを世に広めたような気がしています。

その頃に「アメブロ×メルマガ」というノウハウが構築され、その後に「SNS」を活かした起業ノウハウが確立。

「Facebook×アメブロ」というSNSノウハウが一気に広まったのは、女性起業、ママさん起業というブームも背景にあったように思います。

 

そして、自己啓発の分野を中心に「メンター」という言葉が広まり、いつしかそれが起業女子界隈にも進出。

メンターからノウハウを教われば成功できるという迷信の誕生です。

 

なぜ、迷信なのか?

そのあたりを紐解きつつ、SNSを使うことが当たり前となった今の時代に求められる、本質的な考え方も合わせてお伝えしていきたいと思います。

 

ノウハウの公開サイクルとは

図表の画像

一般的に「成功ノウハウ」というものがどのような生まれるのかをまず見ていきたいと思います。

ノウハウもまた「商品」として売れる無形サービスですので、次に示すような、プロダクトライフサイクルのような流れがあります。

  1. 導入期
  2. 成長期
  3. 成熟期
  4. 衰退期

では、さっそく見ていきましょう。

 

ノウハウの導入期

実際のプロダクトライフサイクルとはちょっと異なる考えですが、ノウハウの導入期というのは、開発者による「開発期」に相当すると考えられます。

つまり、既存のノウハウが使えなくなってきたので、新たなノウハウやメソッドを考える必要がある。そういった時期にテスト的に試されるのがノウハウの導入期です。

 

ノウハウの成長期

新たなノウハウの有効性が確認されると、まずはその「ノウハウ開発者」によって成果が作られていきます。

つまり、うまくいく方法を独り占めできる時期です。

この時期は「アイツばかりなんでうまくいくんだ?」という周囲からのリサーチが入り始めます。

 

ノウハウの成熟期

この頃になると、新しく生み出したノウハウも同業他社やライバルにリサーチされ、研究され始める時期です。

「ノウハウ開発者」としては、タイミング的にはノウハウを売り出す時期となります。

つまり、私たちがノウハウをセミナーやコンサルから教わるのは、この「成熟期」であることが多いのです。

 

ノウハウの衰退期

私たちがノウハウを手に入れ、実践をする頃には、すでに世の中にそのノウハウが出回っている状態です。

当の開発者はノウハウの使用権利を人に譲ったり、自分は別のメソッド開発や事業を手掛けたりしている頃でもあります。

つまり、最新だと思っていたノウハウを手にして実行する頃には、すでに「時代遅れ」になっていることが多いのです。

 

ノウハウに頼らない起業の仕方-1

街を眺める女性の画像

メンターと呼ばれる人たちからノウハウを教わって実行する方法は、もうすでに時代遅れだということをお伝えしてきました。

特にWEBを使った戦略は、ノウハウの流行廃りのサイクルが速いのも特徴でもあるため、考え方を改めない限り、いつまでもイタチごっこのような活動に終始してしまいます。

ではどうすれば、ノウハウに頼らない起業ができるのでしょうか?

 

SNSが当たり前の時代に求められるもの

ポイントがいくつかありますが、SNS集客に関して言えば、絶対に押さえておきたいのは「SNS」はあくまで拡大装置、だということです、

何を拡大するのかというと、あなたの「価値観」や「アイデア」「コンテンツ」です。

 

例えばSNSを使って「告知」や「売り込み」を行うと、急に反応が悪くなります。

具体的には「イイね!」などのリアクションが極端に減り、場合によっては「インプレッション」と呼ばれる閲覧数自体も減少します。

 

これを相手ユーザーの視点に立てば分かりますが、そもそも商品を買うためにSNSを見ているわけではないので、当然そこへの反応は悪くなって当然です。

SNS自体がそもそも暇つぶしのツールであるという側面や、つながりを満たすためのツールという前提はありますが、そういう中でもユーザーがSNSに求めていることがあります。

 

それは、SNSの投稿を読むことで「気分が良くなった」「役立つ情報だった」「共感したのでシェアしたい」という欲求を満たす行為です。

この観点から考えても「告知」や「売り込み」が嫌われる理由が分かると思います。

 

このように、ノウハウがどうこうというよりも、そのSNSツールの存在目的であったり、使っているユーザーの視点に立つことを忘れなければ、SNS利用の判断を見誤らないはずです。

ノウハウはいつでも小手先でありテクニックです。

本質にある原理原則を押さえなければ、うまくいっている人の表面だけをなぞっていても、うまくいくはずがありません。

 

では実際に私の場合ですと、どういった記事や投稿(つまりコンテンツ)が拡散されやすかったのかを事例の画像と共に見ていきたいと思います。

 

投稿が拡散された事例

Favebookキャプション画像

Favebookキャプション画像

Favebookキャプション画像

Favebookキャプション画像

Favebookキャプション画像

Favebookキャプション画像

Favebookキャプション画像

Favebookキャプション画像

 

ちなみにですが、Facebookの「イイね!」が100以上付いた記事の拡散レベルですが、私の場合ですとおよそ600~700人の方に閲覧してもらえるというデータもあります。

そこで仮にメルマガ登録率が「1%」あれば、その1投稿で「6~7名」の方がメルマガに登録してくれる計算ですし、これが10%もあれば60~70人が登録してくれることになります。

 

2017-4-30のPVとUUの画像

上記の「UU」という数字が実際にサイトを訪問してくれた人数を表しています。

そして、一人当たりが「1.8記事」を読んでくれたので「PV」は1095、という数字になっています。

下の方に「Social」が「70%」を超えている数字が見えていると思いますが、これがほぼFacebookの数字を表しています。

 

「投稿拡散」の本質は何か?

もしあなたが過去のノウハウである「自撮り投稿」や「キラキラ系投稿」(ex: 満席報告、集合写真、有名な人とのツーショットなど)を、言われたままに実行しているとしたら、それは本質的ではありません。

SNS、特にFacebookなどは仕様変更も著しい媒体の一つです。

関連記事:最新のSNS集客と仕様変更について │ 個人起業家のWEB集客論

 

ここではSNSの使い方に特化したことを書くつもりはないのですが、もっとも本質を見誤り、ビジネスの原理原則を無視しがちなのがSNSの使い方であるため、事例としても取り上げています。

すでに申し上げたように、大事なことはユーザー視点に立つことであり、

  • 共感できる記事だった
  • 自分に役立つ記事だった
  • シェアしたくなる記事だった

というような評価が得られなければ、そもそもSNSの活用に失敗してしまいます。

 

SNSは個人の影響力をもっとも発揮しやすいツールのひとつなので、まずはしっかりと個人を打ち出すこと。

同時に、読み手にとって有益な情報を伝えながら、関係性を構築していく。決して売り込みなどはしない。

このあたりの原則を守れれば、必然的に有効なSNS活用ができると思っています。

 

ノウハウに頼らない起業の仕方-2

コミュニケーションの画像

私がここでお伝えしたいのは、こういうことです。

「もしあなたが、メール以外のネット集客が一切できなければ、どうしますか?」

 

すでに出回っている既存のノウハウは「Facebook」「アメブロ」「メルマガ」「LINE@」などを使った集客法が主です。

そうするとつい考えてしまうのが「SNSを使えば新規のお客様が集まるのでは?」という安易は発想です。

 

ですが、ビジネスの基礎の部分を考えていった場合、すぐにこういった飛び道具的な集客ツールに依存した考えは、ちょっと要注意です。

試しに具体的な、独立起業のケースをご提案しますので、あなたの普段の思考とどれぐらいの違いがあるかを比較してみてください。

 

①まずはリサーチ

ビジネスの基本はお客様の問題解決(ソリューション)です。

ということは、自分が何をやりたいかとか、どんな商品を作りたいかを考えるのはまだ早いということです。

世の中ではどんな困りごとがあるのか、身の回りでは誰がどんな悩みを持っているのかをリサーチして、問題や課題を炙り出すことをします。

 

そのために使えるリサーチ法を強度の高い順番から並べるとこうなります。

リアルヒアリング>準リアルヒアリング>SNSヒアリング

 

一番は、困っている人に直接ヒアリングリサーチをして、具体的に何に悩んでいるのかを聞くということ。

例えば「子供が熱を出した時に預けられる場所がなくて困っている」というニーズがあるのだったら、それが具体的にどういうことなのかを直接悩んでいる本人に聞いて確認するということ。

決して自分の頭の中の想像で片付けてはいけません。

 

準リアルヒアリングというのは「Skype」や「ZOOM」などの無料ビデオ通話サービスなどを使って聞くということ。

SNSヒアリングはその名の通り、FacebookやTwitterなどのメッセージ機能を使い、SNS上で困りごとを聞く行為になります。

 

②問題構造を明らかにする

このようにして世の中の問題や課題、悩み事のデータが集まったら、次にやることは「問題構造」を明らかにすることです。

つまり「構造理解」をしない限り、問題の根本解決にならず、表層の問題解決に終始してしまいます。

 

小室淑恵さんの ライフワークバランスとかは すごく良い例ですよね。

「残業は減らす、だけど成果も出す!」

 

もしこれが、残業を減らすために無理やり社員の方々を定時で帰すだけだとしたら、仕事はどんどんと溜まり、結果的に休日出勤などを誘発してしまう可能性もあるわけです。

(そして往々にしてそういう取り組みは多い)

 

③問題解決のノウハウを考える

問題の構造理解ができれば、あとは解決法を考えるだけです。

この解決方法こそが商品やサービスになるわけです。

 

つまり「メンターからノウハウを教わって実践する」という行為の場合、ここまでのステップ1~2が完全に抜け落ちている、ということを意味しています。

ではなぜ、ノウハウを他人から教わって起業しようと思うのかというと、やり方が分からないから、ですよね?

 

ですがここで大事なのは、やり方そのものを教わってはいけない、ということです。

あくまでノウハウやメソッドを考えるのはあなた本人であり、メンター(例えばセミナー講師やコンサル)の存在は、あくまで相談相手であり、脳みそを借りる相手だということです。

 

まとめ

デスクトップPCの画像

とにかく大切なのは、原理原則であり、本質が何か、という部分です。

メンターから教わる「ノウハウ」というものは、どんなに再現性があろうと、それは表層のテクニックです。

 

もちろんそれが大事な場面も多々あります。

ただし問題なのは、その表層テクニックだけを持っていれば個人起業に成功できるという「誤った思い込み」です。

 

ぜひビジネスの本質、原理原則を最初に学び、自らの目で世の中の問題や課題に取り組み、独自のノウハウやメソッドを生み出す側の人になっていきましょう。

 

それができない限り、いつまでも、

  • どうやってブログ集客するんですか?
  • SNSで集客ってできるんですか?
  • 私でも起業できますか?

 

という、ビジネスの本質を見誤った、主観的で、表層的で、自己都合な「起業という幻想」を追い続けることになってしまいます。

あなたの起業は、誰のためのソリューション(問題解決)ですか?

 

 

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大崎 博之
1981年10月24日生まれ。スタートアップ・アンド・イノベーション代表 副業時代に売上を47倍に伸ばし、起業後の受注月商を10倍にした方法を、SNSを使って起業する個人起業家に対してコンサルティングしています。

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