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商品

オリジナル講座を作り「個人起業」を成功させる考え方

最新のオリジナル講座のつくり方

商品は本当に最初から必要なのか?

個人での起業(スモールビジネス)を考える時に、おそらく多くの人が、どんなビジネスアイデアで、どんな商品を売ろうかと考えると思います。

その際の前提として、起業前から商品は本当に用意する必要はあるのか? ということを考えてみる必要があると思います。

それがどういうことなのか。こちらの記事では、自分のオリジナル商品を使って、フリーランスの講師としてスモールビジネスを始める場合の考え方に触れていこうと思います。

さまざまなケースを見る

商品の分析の仕方

それではさっそく、起業テーマにおける様々なケースを見ていきましょう。

あなたの起業に対する視野が広がることでしょう。

ケース①:情報発信先行型

講師ビジネスを始める前に、自分の【好きなこと】を情報発信するケースがあります。

たとえば、読書が大好きすぎて、とにかく読んだ感想や書評を世の中に向けて発信したいという願望が強い人の場合は、まずはその発信から始めるのも手です。

その時、もしあなたが年間に1000冊以上を読んでいることに多くの方が興味を持ち、

「速読の方法を教えてください!」
「積読(つんどく)にならない方法が知りたいです!」

という声が上がるようでしたら、それがあなたの【オリジナル講座】の開発のタネになると思うのです。

ケース②:商品開発先行型

自分の好きなことや専門分野を先に商品化し、その情報を発信していきたい場合も当然あると思います。

ケース①に比べると、おそらくこちらのパターンの方が多いと思いますし、そもそも商品がなければ起業とは言えないといえば確かにその通りですね…。

この場合の注意点としては、その商品はしっかりと「マーケティング」されているかどうか? にあります。

マーケティングとカタカナ用語を聞くと難しく感じるかもしれませんが、要は「お客様のニーズ」と合っているかどうか、をよく見極めて欲しいということです。

ケース①の場合はすでに「教えて欲しい」というニーズがあるところからスタートしているので、最初からつまづくことは考えにくいです。

一方で、先に商品を作る場合は「お客様の声」を置き去りにした独りよがり商品になってしまうことも多々あるのです。

オリジナル商品(講座)の作り方は2通りです。

ひとつは、自分の「好き」を先に発信し、そこに興味を持った方からの声を拾って、講座やセミナーを作っていく方法。

もうひとつは、先に世の中のニーズをしっかりとリサーチしてから、必要とされる商品(講座)を作る方法です。

— 大﨑博之@個人起業ブロガー (@H_Yuki2014) 2017年2月21日

商品設計の落とし穴は「強み探し」

個人起業で商品づくりを考える時に大切なのが「できること」と「求められること」のマッチングです。

パソコンが1台あればフリーランスの講師として個人起業を実現できます。商品開発費用もほとんどゼロ円ですし、最近はSNSの発達の後押しもあり、集客コストもほぼゼロ円で済ませられる時代です。

ですが「講師ビジネス」を自分ひとりで立ち上げる場合の最初の課題は、リソース(材料)が自分だけ、ということです。

その結果【自分の強み探し】に迷走する人も多いのですが、実はそこに落とし穴があります。

講座ビジネスの個人起業のメリットは、自分の「知識・経験・スキル・ノウハウ」をそのまま商品化できるところにあります。

一方で起業初期の場合、リソース(材料)が自分ひとりの中にだけある状態なので「できること」に限りが出てしまうのです。

— 大﨑博之@個人起業ブロガー (@H_Yuki2014) 2017年2月21日

「強み探し」から始めてはいけない理由

電球の中で悩む少女

これまでにスモールビジネスでの起業を考えたことがある方の中には、「自分にできることをまずは書き出してみましょう!」というワークを体験したことがある人も多いと思います。

ですが、思考の構造として、何もないところから無制限にアイデアを出すことはかなり難しい作業です。

「強み探し」から始めてしまうと、ビジネスとして本当に売れる商品になるかどうかのメドが立たず、永遠に「強み探し」の旅に出続けるか、稼ぐことのできない趣味起業やボランティアになる可能性もあります。

それよりも、ある程度の枠や制限がある中で思考を巡らした方がアイデアやリソース(自分にできること)の洗い出しはスムーズにいく傾向にあります。

ここでいう「枠や制限」というのは、具体的には【お客様のニーズ】【世の中の満たされていないニーズ】と言い換えることもできます。

「売れそうなもの」という範囲内で自分の強みを探る

【売れる商品・売れない商品】を分ける最大の原因は、お客様にとって「お金を出してまで欲しいニーズ」に応えているかどうか、の一言に尽きます。要は需要がある、求める声がある、ということです。

そう考えると「強み探し」から始めると非効率なのがよく分かると思います。まずはリサーチ、世の中が求めていることからスタートさせていくことが大切です。

リサーチはどのように行う?

自分が日々を生活する中で不満に思うこと、世に出回っている商品を購入する上で不満に思うこと。そこにヒントがあります。

世の中に耳を傾ければ、そこかしこで不満やクレームが囁かれています。そこに商品コンセプトのヒントが隠されています。

講座ビジネスであれば、ぜひあなたが興味のある範囲、専門分野の範囲でも構いませんので、多くのセミナーに出席してみてください。

そこであなたが「もっとこうだったらいいのに」と思うこと。一緒に受講していた方が「もしこうだったらもっと良かったのに」とつぶやく何げない言葉の中にヒントがあります。

リサーチが苦手なら「好き」の情報発信から

そうは言っても、自分にその「ニーズ」を見極める力があるかどうか自信がない、という方もいると思います。

そういう方はぜひ「自分の好き」を情報発信するところから始めてください。発信はブログで良いでしょう。

書き続ける中で読者やファンが集まり、そこから「もっとこういうことも知りたい」というコメントやメッセージが増えれば、そこに商品開発のヒントがあります。

ぜひそこから「講座化」を考えていきましょう。

実際に「講座」を形にしていきましょう!

本を読むふわふわ少女

「オリジナル講座」のタネが見つかったら、ぜひその分野の本を10冊程度は読み、自分なりの見解をまとめていきましょう。

ここでのポイントは、浅い一次情報や二次情報、三次情報に偏らずに「講座」を作っていくことです。

一次情報に偏るとどうなる?

一次情報というのは本来、自分で調べ、リサーチし、観察や考察を行い、完全に独自の「データ」をまとめたものを指します。

ですがここで問題なのは【浅い一次情報】です。つまり「私はこう思った」「私はこう考えた」というレベルに留まるもので、実際的には一次情報とは言い難いのですが、オリジナル商品(講座)を作ろうと考える時に、多くの人がこの罠に引っかかります。

二次情報に偏るとどうなる?

分かりやすくいうと「本」に書いてある内容や、他の講師が伝えている「講座内容」そのものになります。

要はすでに誰かがまとめたものを二次情報といいます。当然ここに偏るとオリジナルではなく、ただのパクリです。

惜しい! 三次情報とは?

二次情報を集めて分かりやすく整理した「まとめサイト」「キュレーションサイト」が該当します。

講座化する場合には「準・オリジナル講座」という形になるかなと思います。組み合わせ次第ではオリジナルのように見えなくはないのですが、やはり自分での観察や考察が欠けている分、オリジナルとは言い難いでしょう。

自分の思いつきや発想だけでは「オリジナル講座」とは言い難いです。

誰かが書いた本の内容や講座をそのまま伝えたのでは「パクリ講座」ですし、それらの二次情報を組み合わせただけでも「オリジナル」とは言い切れません。

— 大﨑博之@個人起業ブロガー (@H_Yuki2014) 2017年2月21日

オリジナル講座の開発手順は次の通り

PCと女性の画像

まったくのゼロからオリジナルの講座を作ることは、個人のレベルでは限界がありそうに思えます。

実際に多くの方から「オリジナル講座ってどうやって作るんですか?」「どうしても教わった師の講座から引用せざるを得ないこともありそうですが…」という声をいただきます。

では実際にどのような手順で「オリジナル」が作られるのでしょうか。

手順1:ノウハウを学び実践する

先で言うところの「二次情報」でOKです。本やセミナーなどで自分がいずれ商品化したい分野の勉強をしましょう。

そこで蓄積されたノウハウを実践し「結果」を出すことが最初のステップです。

手順2:自分が出した結果を再現する

自分でうまくいった方法を何度も再現できるようになったら、次は「他人」でもうまくできるように再現性を高めます。

ここでの試行錯誤が「オリジナル」の肝になります。

手順3:再現ノウハウを体系化する

自分でも他人でも同じような結果を残せるノウハウを体系化することで「独自のメソッド(手法)」を構築したことになります。

あとはこの方法論を講座の流れに合わせて整えていきます。

手順4:ノウハウを講座化する

もっともシンプルな講座化の手順は「起・承・転・結」の要領でまとめることです。

(起)みんなが知ってる基本情報
(承)新しく知る情報(独自メソッド)
(転)ワークで自分に落とし込む
(結)今後に生かせる行動計画を立てる

ざっくりと上記のような流れを組むことで、あなたのノウハウを人に伝えられる形で「講座化」されます。

手順5:フィードバックをもらう

最後は、お客様の声やアンケートをいただきフィードバックを頼りに講座をブラッシュアップさせます。

講師の場合は講座中の様子をビデオに収め、自分の身振り手振り、声の出し方や目線の使い方なども含めて振り返りを行うと「講師スキル」の向上に役立ちます。

まとめ

本を読む女性の画像

ざっくりとまとめると、すでに売れる見込みがある分野を見極めてから、自分の知識・経験・スキル・ノウハウをまとめていきます。

その際に、まずは自分で結果を出し、次に他の人でも結果が出せるような「再現性」を高めることをしましょう、というお話でした。

多くの人が起業の前に「無料モニター」というものを実施します。そこには商品のブラッシュアップや、アンケートやお客様の声としての実績を集めるというような目的があります。

どんなにあなたが起業に対して情熱や想いがあっても、商品力が低いうちは「無料であっても買いたくない」レベルであることがほとんどです。お客様から「お金を出して買い続けたい」というリピートの声が出るまでは無料モニターで量稽古を積みましょう。

無事に「独自メソッド」が完成したら「講座化」の手順で人に伝えられるようにしましょう。そこからが、あなたの起業の本当のスタートになります。

ABOUT ME
ヒロさん
「美意識のある経営と、文化を生み出す起業術」をテーマに活動中。法人向けnoteオウンドメディア研究家。
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