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コラム

メディア運営とオンラインサロンと夢のお話をします

部屋と女性の画像

メディア、って聞いたことありますか?

私は正直なところ、ブログとメディアって何が違うの? って思っていました。

この考え自体は間違ってはいません。ブログだってメディアです。それでも私は、ブログが作りたいのではなく、メディアが作りたいと思っていました。

そうやって色々な定義を調べているうちに、こんなサイトを見つけました。

メディアを始めます、だなんて聞き飽きたとは思うのですが


この時に、「これがメディアの本当の姿なのかもしれない」って思ったんです。

メディア編集長がいて、デザイン周りのことをする人、企画を立てる人、文章を書く人、KPIを設定する人、みたいな形で複数のメンバーでやっていく形。

その人件費は誰がどうやって払うの?

基本的には、そのメディアを通してお仕事の依頼があったり、アクセスの集まるサイトであれば広告を掲載して収益を得るとか。

王道のいくつかの方法があります。

すごく夢があるなと思ったんです。

メディアを作るプロジェクトメンバーがいて、そのメディアを好きな人たちが集まるオフ会があって、そうやってファンの方が増えたらオンラインサロンのような形にして、もっと交流を増やして。

そのメディアには何を載せるの? 何を書くの?

そうやってメンバーとアイデアをどんどん出しながら、ユニークで、世の中に価値を提供できて、だけど自分たちもめっちゃ楽しくて。

そういう場ができたら、それってすごく楽しい!

そんな風に夢を膨らませながら、メディア運営のノウハウを色々と調べていたら、こんな言葉に出会いました。

「メディアの運営は、失敗すらできていない人が多いんです」

ん? それってどういうこと?

調べていくうちに、メディアを作り、育て、運営していくことの難しさ、大変さがすごく分かってきたんです。

私の夢は、遠いんでしょうか? それとも、手が届かない幻想なのだと勝手に思い込み、壁を作ってしまっているのでしょうか。

今日はそのあたりのことを、色々と書きつづってみたいと思います。

メディアと影響力について

記事のクオリティーが低すぎるメディア。

インタビューをしたインフルエンサー(Instagramのフォロワーが1万人とか)が拡散してくれないとアクセスがそもそもないメディア。

そういった影響力のないメディアは、WEB業界の中でも迷惑な存在のようです。

メディアには影響力がなければいけない

詳しくは上記のURLから記事を読んでもらえたらと思いますが、要は「メディアに出してあげるからギャラは無料で」という図式が業界の中で横行しているようです。

メディアに影響力(例えばPVなどのアクセス)があれば、インタビューされた側としては広告代わりになるので「ギャラ無し」でも価値はあるのかもしれない。

だけど、そもそも影響力のないメディアであれば、そのインタビューの時間がもったいない。

それだけならまだしも、ライターさんの文章力が弱く、その校正(見直し作業)をするために余計な労力を費やしたり…。

そうなってくると、そのメディアの存在自体に価値がなくなってしまうわけです。

ゼロからメディアを始めようだなんて思った時に、色々とデメリットなことが見えてきたんです。

どうやって克服しようか、という視点も交えながらメディア運営の不利なところ、弱いところを見ていきたいと思います。

影響力や認知がない

メディアを運営しようと考えた時に、まず浮かぶのが、「WEBライターを誰にしよう」ということ。

記事を書く人が編集長ひとりだけだったら、なんとなく『ブログ』と大差がないというか。

複数のWEBライターさんと育てるから『メディア』という気がしますし、できることならば、有名人へのインタビューや世の中の変わり者、ピックアップしたいと思える素敵な人を取材して記事にもしてみたい。

魅力的な商品をたくさん並べて、紹介記事と一緒に販売なんかをしてみても楽しい。

イメージとしては、ほぼ日イトイ新聞さんみたいな感じ。

だけど、そもそもメディアに影響力がなければ、記事を書いてもらうWEBライターさんに報酬が払えないし、有名人の方もインタビューを受けてくれないかもしれない。

物販しようと思っても、そもそもアクセスがないサイトだとしたら、商品が売れるわけもない。

なるほど。零細な個人がメディアを作るということは、ビジネスとして成立させにくい、ということなのだろうか?

起業女子のリソース

ゼロからメディアを育てるにあたり、役に立ちそうなことといえば、私(大崎博之)自身のSNSアカウントかもしれない。

日頃から発信をしているFacebookやTwitter, Instagramへの投稿をすれば、まったく認知のないメディアでも多少なりとも拡散される。

もし私が、SNSで影響力のある誰かと協力することができれば、そのメディアに寄稿する価値も生まれるかもしれない。

お金で協力者を募るのか、それともミッションや理念、想いでボランディアを集めるのか、それともクラウドファンディングなどを通して報酬費用を工面するか。

何れにしても、起業女子ブームが去ったとしてもリソースは残る。

ここでいうリソースというのは、影響力を持ったSNSアカウントやブログ、メルマガ、LINE@など。リアルの人のつながりや人脈だって相当なもの。

そういった人たちの力をどうにか借りることができれば、初期メディアであっても魅力を打ち出せるかもしれない。

マネタイズをどうするか

先ほどのクラウドファンディングのアイデアもあるが、できることならメディア単体、もしくは関連事業で収益を上げたいところ。

例えばメディアの運営メンバーとして、影響力がある人たち数名に力を借りられたとしよう。

私(大崎博之)だけでは弱くても、複数のメンバーでメディアをSNSで拡散できる流れが作れれば、Facebookのタグ付けやTwitterのリツイートなんかを使いながら、認知を広げる活動ができるかもしれない。

そうすれば、運営メンバーの名前がSNS上で広く伝わるはずだから、それをキッカケに各々の事業に好影響があるかもしれない。

つまり、認知さえ広がれば勝手に収益が上がるようなビジネスモデルを持っている、且つ、SNSでの影響力がある程度ある人たちの協力を得ることで相互利益が生まれる、という考え。

記事の寄稿をどうするか?

本業と両立させながら、記事のクオリティーを落とすことなく、記事を投稿し続ける。

そう考えたとき、よっぽどミッションやビジョンが魅力的でない限り、やはり報酬がなければ継続は難しいだろうと思う。

というのであれば、運営メンバーだけでメディアを育てるよりは不定期でもいいので記事を寄稿してもらう。

そういう方法も、1つの手として考える必要があるのかもしれない。

寄稿とは?

[名](スル)依頼されて、新聞や雑誌などに原稿を書いて送ること。また、その原稿。
出典|小学館デジタル大辞泉

では、金銭報酬以外の部分で、メディアに寄稿することのメリットをどう打ち出せばいいのか?

そう考えると、やはり【メディアの影響力】があるかないかは大きな差となる。

有名なメディアに記事を寄稿したとなれば、ある意味でそれだけでブランディング効果が望める。

でも、それがまったくの無名メディアであれば、むしろ断られる確率の方が高くなってしまう…。

そんなハードルを乗り越えようと思うと、やっぱり手堅いのはインフルエンサーによるメディアの拡散能力。

つまり、初期メディアは認知が全然ないのだから、SNSで影響力のあるインフルエンサーの力を借りることは必須に近い考えなのかもしれない。

もちろん広告費をかけられるのであれば話は別だけれども、成功確率を数値で出せていないリーン(立ち上げ期)の場合は、まだまだ広告にお金を払うのは時期尚早だと私は考えます。

そういった理由から、メディアを運営するにはインフルエンサーの協力が重要、となりそうなことが分かってきました。

なぜ失敗することができないのか?

ここまで考えた上で、いよいよ本記事タイトルに立ち戻ろうと思う。

つまり、なぜ多くの(オウンド)メディアは、失敗すらできていないのか?

この大きな原因のひとつが、目標となる指標(KPI)をそもそも設定できていない、という背景があるようです。

しかも個人や零細、中小企業というよりもむしろ、大手企業でもそういった問題が起きているとか、起きていないとか。

いずれにしても、メディアを通して、どんな『プロセス目標』をクリアし、どんな『ゴール目標』をクリアすれば成功なのかを予め定義しておくことが必要、ということになります。

確かにどんな分野であっても、プロセス目標やゴール目標の設定がない計画は、そもそも成功しているのか失敗しているのかの判断すらできないというのは、まったくもってその通りです。

考え得るゴール目標

何のためにメディアを運営するのか?

どんな成果目標を達成することで、プロジェクトメンバー、さらには寄稿してくれた方々、読者の方々にとってハッピーな結末と言えるのだろうか。

そう考えた時に、私の中にある一つのゴール目標は、

「プロジェクトメンバーや、寄稿してくれた方々のバックエンド(本命商品)が売れ、その商品を購入した読者の方々がサービスを通して幸せになること」

というのが一番シンプルで明確な指標として浮かび上がりました。

ということはつまり、メディアの方向性やビジョンに対して共感できるメンバーが集まる必要があるということ。

そうしないと、それぞれが持つバックエンド(本命商品)に一貫性や統一性がなくなってしまうのが明白だからです。

でも、この答えは自分の中で案外もう決まっていて、「WEBを通してハッピーを広げたい、本質重視の人たち」が集まってメディアを運営すれば、まず軸がブレることはないと思っています。

考え得るプロセス目標

一般的に(オウンド)メディアの成果は見えにくいと言われています。

つまり、お客様からの注文があったとしても、それがメディアの影響なのか、それとも運営メンバー個人の実力なのか、という部分で明確な判断ができかねる、ということです。

そういった中でも、メディアのアクセス数やコンバージョン率(例えば1記事に対してメルマガ登録10件とか)を計測することはできると思うのです。

ではどういった数字を達成すべきか、というのは正直まだまだ分かりません。

ただ、メディアへのアクセスが1ヶ月で3,000、5,000、10,000、100,000、1,000,000 PV、と上がっていくのは当然良いことである、とは言えると思うのです。

そう考えると、1つは目標期限以内に目標PVを達成できなければ事業中止でも良いかもしれないし、期限内に運営メンバーのメルマガリストがどれだけ増えたか、というのも見極め時としてはアリなのかもしれない。

引き際も決めておく。それが大切なんじゃないかって思っています。

オンラインサロンとの連動

メディア単体ではどうしても収益構造が難しくなります。

だけれど、運営メンバーそれぞれに魅力があり、その魅力を活かしたオンラインサロンの運営も同時に行うことができればマネタイズのタイミングも増えるのでは、と思うのです。

ちなみに、サロン運営に関してはこの記事からメリットとデメリットを、経験者の言葉として語られているので一つのヒントにしています。

オンラインサロン運営歴1年半の運営者が語るオンラインサロンのメリットとデメリット

これらを踏まえて、メディアとオンラインサロンをどう連動しているのかを、最後に構想案として書き記したいと思います。

オフ会イベント

運営メンバーに魅力があれば、ひとつのメディアコンセプトに合わせたイベントはできるかもしれない。

ただし、イベント自体に収益性があるとは思えないので、それとは別に物販を絡めたり、もしくはメンバー各個人の本命商品が売れていくようなフックを用意する、というのはアリだと思う。

スクール運営

運営メンバーのコンテンツ力を活かして、例えば「ブログ講座」「Instagram講座」「Webカスタマイズ講座」「本質SNS運用講座」などなど。

そういった配信サービスをオンラインサロン内で行うことができるかもしれない。

メディアのファンになってくれた方が、月額制で学びを得られるサロンがあるのであれば、講師と生徒、両方にメリットがあります。

オンラインサロンそのものは収益性が高いわけではないと思うけれど、その代わりコミュニケーションや関係性を読者の方たちと築くにはピッタリの場所。

関係性によって信用と信頼が作れれば、バックエンド(本命商品)が売れる流れは作れてしまいます。

紹介システム

例えば「日経WOMAN」を読んでいる働き女子が、巻末にある「ユーキャン」のハガキで資格取得に向けて応募するように、関連性の高い事業の紹介であれば、同じミッションやビジョンを共有するものとして、積極的に紹介(アフィリエイト)したいな、とは思います。

なんでもかんでも紹介するっていうのは美しさに欠けるので絶対やりませんが、そういった想いでつながったメディアになったら素敵だな、と思うのです。

プロジェクトの受注

これができたら一番最高なんじゃないかと思うのですが、運営メンバー全員の力を一致団結させて、法人などから大型案件を受注するような、そんな流れができたら面白い。

ある意味で、ひとつの会社組織みたいになるってこと。

もちろん、せっかく起業家ならではの仕事をしているわけだから、つまらない案件を受ける必要性は当然なし。

だけど、個人では成すことができないような大きな仕事を、仲間と一緒に達成していくなんて、私にはとても素敵なことだなと思うのです。

それはまるで、本当に夢のよう。

仕事を受注せずとも、メンバー全員で創り出すことだってできると思うのです。

なんか、大きなプロデュース事業とか、ね。

最高だね!

おしまいに

物質的な豊かさを求める時代には、ある意味でお金がすべてというような節があったように思います。

ですが今は、個々人が影響力を発揮し、面白い仕事をするために必要なだけのお金を集め、その中で楽しくワクワクするような仕事をして、そしてまた次へ行く。

そういう働き方がスタンダードになるんじゃないかって思っています。

つまり、物質的な豊かさではなく、精神的な豊かさや幸せ、ということです。

そのひとつの大きな報酬として【仲間とのつながり】や【自分たちの居場所】があるんじゃないかって思っています。

ここまで書いた内容は、私の夢です。

生きている間に、こんな仕事ができたら、こんなメンバーと一緒に仕事ができたら、最高に楽しいなって思うのです。

「夢は、叶えるもの、だから、私は起業しました」

まだ妄想の範疇ですけれど、すっごくワクワクしています。

ABOUT ME
ヒロさん
「美意識のある経営と、文化を生み出す起業術」をテーマに活動中。法人向けnoteオウンドメディア研究家。
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