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ハンドメイド作品で本当に起業できるのか?

おしゃれなマグカップ

ハンドメイド作品の販売で起業ができる、主婦の在宅ビジネスが誕生、だれでもできる!

そんな謳い文句が一時期テレビからよく聞こえてきていたように思います。さて、それは本当に真実なのか? ハンドメイドビジネスでの起業実態を見ていこうと思います。

ハンドメイドで起業する時のポイントは単価

花束とPCと包装紙

ビジネスをする上で、まず絶対に考えて欲しいのが『単価』のことです。

ハンドメイドと一口に言ってもさまざまな形態があると思うのですが、特に下はカルチャースクールの要素が強いものから、上は本物の宝石を使ったアクセサリーなど、ハンドメイドの幅広く存在しています。

また、ハンドメイド作品を作るということは必然的に、仕入れというものも発生します。要は材料費。

実際に手元に残るお金というのは売上から経費(材料費)などを差し引いた金額になりますので、場合によっては、事前に在庫を抱える必要もあることを考えると、低単価な商品を扱おうと思えば思うほど、ビジネスは苦しくなることも考えられます。

酷なようですが、500円~1,000円での提供がギリギリのハンドメイド作品の販売では、副業や趣味起業の範囲内で活動する方が安全な範囲です。

ビジネスとするにはかなり難しく思えます(家具レベルなら話は別ですが)。

反対に、スワロフスキーやダイヤなどを使えるようなアクセサリーや、作り手にタレント性があって付加価値を付けられるような場合は高単価商品を作ることもできます。オーダーメイド作品を作ることもできるでしょう。

とにかく最大で、単価をどこまで上げることができるのかを検討した上で、自分の生活費とビジネスをする上での活動事業費を捻出できるかをよく最初に検討することが大切です。

講座やレッスンという稼ぎ方もある

幸せそうに笑う女性の画像

ハンドメイド作品をフェイスブックやアメブロのようなSNSを使って売る方法もあれば、ネットショップを開設して売るという方法もあります。

ただしネットショップの場合はアクセスを集めることを考えると、私がこれまで関わってきた案件(2016年現在)であれば、フェイスブックを始めとしてSNSで売る方が高単価を付けやすい傾向にあります。

最近ではメルカリなどのフリマアプリや、ハンドメイド専用のminne(ミンネ)などもあるので、自分の取り扱い商品に合わせて用途を使い分けることができます。

ただし、どうしても材料費や作品作りの手間を考えると、安定した収入を作り続けることはそう簡単なことではありません。

そこで第2の稼ぎ方としては手作りアクセサリーのレッスンや講座を開くという手も考えてみます。

こちらも高額は取りにくい分野ではありますが、ひとり当たり5,000円~10,000円の価格帯で定期的に講座を開催できれば収入のポケットがもう一つ増えることになるかと思います。

こちらも考え方としては、ハンドメイド作品を効率良く売るノウハウなどを見つけることができれば、それを使ってビジネスセミナーのようにすることもできるかもしれません。このあたりは、やりたかったことと現実との折り合いも必要になります。

ブランド力があるか専門家としての力量があるか

売れる商品を構想する女性の画像

最終的に高単価を取れるだけの作品を作れるかどうかがポイントとなります。

付加価値の付け方としては、作り手本人のタレント性やブランド力による価値の上乗せや、デザイン性の優れた作品をオーダーメイドで作るなどの特別感を演出します。

もしくは、本当に細かい芸術的な作品を作れるだけの技術があるかどうかがビジネスとして成り立つかどうかの分かれ目となるでしょう。

安定的に売れるようになれば、材料を大量に買い込み原価を安く抑えたり、素材が軽いものへ工夫して変更しながら作品の送料を下げたりの企業努力によって利益率を高めることもできるようになるかもしれません。

そういう路線であれば法人営業、いわゆる委託販売や展覧会、百貨店に作品をおいてもらうことも可能になります。

ハンドメイド1本で食べていくんだという、並々ならぬ覚悟と行動力が必要なのです。

少なくとも、なんとなく得意というぐらいのレベルでハンドメイドを本業として起業することは、いささか危険なのではと思わざるを得ません。

カルチャースクールでみんなで楽しく制作したり販売したりするのが純粋に楽しいのであれば、副業で続けていくのが無難でしょう。

まとめ

犬と女性と美しい景色の画像

確実に言えるのは、ハンドメイドの在宅ビジネスは、誰にでもできるものではないということ。

もちろんお小遣いレベルで良ければその限りではありませんが、起業して一本でやっていくのであれば、それなりの高単価商品を作る必要があります。

ちなみに、スピリチュアルに精通していれば『メモリーオイル』と呼ばれるような不思議な力を込めた作品に対して付加価値を付けることもできるようになることを最後に添えておきます。

とにかくいかに単価を上げるか。それが全てです。

オーダーメイド? 本人のブランド? 作品のブランド? 匠の技術? スピリチュアル? 本物の宝石? 方法はいくつか考えられます。どのようにすれば付加価値を高め、単価を上げられるか? そこがハンドメイド起業の肝になります。

もしくは講座ビジネスと並行して収益を保ちつつ、趣味の領域で続けていくのか。

念入りに事業計画を立てる必要があり、安易に起業できない分野なのは確かです。

作品のクオリティとビジネスセンスの両方が問われる、起業ネタとしては難しい分類に入る一つだと私は考えています。

ABOUT ME
ヒロさん
「美意識のある経営と、文化を生み出す起業術」をテーマに活動中。法人向けnoteオウンドメディア研究家。
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